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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十二話 稲妻が走ります。
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ますか?」
「あの孺子どもの性根はともかく、あれらの軍才は比肩する者がいないと聞く。現に先刻のティアマト会戦では反徒共を大敗させておる。そのような者どもが敵に回った場合、お前は彼奴等をはねのけ、リッテンハイムの首を討ち取ってこれるか?!」
フレーゲル男爵は仏頂面で黙り込んでしまった。今までは金髪の孺子憎さでやってきた様々な工作が、こうなってくると悉く裏返しになって跳ね返ってきている。金髪の孺子もプラチナブロンドの小娘も絶対にブラウンシュヴァイク陣営に味方するなどと言わないであろう。
「ご心配には及びません。まだ手はあります。」
一同が声の主を見る。ベルンシュタイン中将であった。リッテンハイム侯と袂を分かつというところに至ってから、ベルンシュタイン中将は積極的にブラウンシュヴァイク公の陣営に表立って顔を出すようになっていた。
「ベルンシュタインか、卿の意見を聞こう。話してみよ。」
ブラウンシュヴァイク公の言葉にフレーゲル男爵も生気をよみがえらせ、彼に視線を向ける。
「先にも話しました通り、自由惑星同盟との和平期間は1年間であり、我々はこの間に勝敗を決さなくてはならない、というところまではご理解いただいているということでよろしいですか。」
「むろんのことだ。つまりは短期決戦で片を付ける、という事だな。」
ブラウンシュヴァイク公がうなずく。このことは既に家臣たちの間でも繰り返し論じられてきたことであった。リッテンハイム侯爵との抗争に明け暮れて、そのすきを同盟に突かれでもすれば、たまったものではないし、後世の良い物笑いとなるであろう。
もっとも後世というものが存在すれば、だが。
「おっしゃるとおり短期決戦です。そうでなくては内乱は長引くだけです。そこで・・・。」
ベルンシュタインは一同を見渡して、
「我々はリッテンハイム侯爵を・・・・激発させます。」
『激発!?』
一同が一斉に驚きの声を上げる。
「ええ、彼に無実の罪を擦り付けます。内容は何でもよろしい。皇帝陛下暗殺未遂でもブランデンブルク侯爵家の跡目争いにおけるヘルマン様の暗殺未遂でも結構です。そうすれば慌てふためいたリッテンハイム侯爵は帝都を脱出し、領内に帰還してこちらに挑もうとするでしょう。」
「つまりは、候を賊軍として討伐するというわけだな、卿の考えでは。」
アンスバッハ准将が念を押すように尋ねる。
「その通りです。帝室に弓を引く賊軍だと決めつけ、それが認められれば、そしてこちらが皇帝陛下とその後継者を掌握してしまえば、ミューゼルやヴァンクラフトとてこちらに味方に付かないわけにはいきますまい。つまりはこちらが皇帝陛下を擁し奉っている宮廷正規軍という立ち位置を表明致せばよいのです。」
「なるほど!!」
「それでこそこちらの立場はますます強化されるというも
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