『Blood』
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何も無い此の部屋が唯一の居場所。
壁に凭れて膝を抱えて考えた。
何か考えなきゃならなかった。
でも頭の中はどうヤるか方法を考えてた。
巧く賢くやるべきか。
命棄てるべきか。
どちらにせよヤるのは決定済みだ。
母を憎んだ幼い頃とは違う。
無力なりに考えてヤる。
夢なんて見てない。
強く見据えるは現実のみ。
残酷で悲痛な現実。
涙堪えても怒りを堪えても、其れは何の意味も持たない。
闇は更に沈むだけ。
ほらまた三日月に笑われてる。
いっそのこと其の鋭い先で刺してよ。
泣くチカラも無い此の壊れた躰を。
此の暗くて狭い部屋で、寝れないまま夜が明ける。
何度目の朝が来たんだろう。
どれだけシミュレーションしたんだろう。
真っ赤な血が吹き上げる。
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