暁 〜小説投稿サイト〜
『Trap of a spider』
『Blood』

[8]前話 [2]次話


何も無い此の部屋が唯一の居場所。
壁に凭れて膝を抱えて考えた。
何か考えなきゃならなかった。
でも頭の中はどうヤるか方法を考えてた。
巧く賢くやるべきか。
命棄てるべきか。
どちらにせよヤるのは決定済みだ。

母を憎んだ幼い頃とは違う。
無力なりに考えてヤる。
夢なんて見てない。
強く見据えるは現実のみ。
残酷で悲痛な現実。

涙堪えても怒りを堪えても、其れは何の意味も持たない。
闇は更に沈むだけ。
ほらまた三日月に笑われてる。
いっそのこと其の鋭い先で刺してよ。
泣くチカラも無い此の壊れた躰を。

此の暗くて狭い部屋で、寝れないまま夜が明ける。
何度目の朝が来たんだろう。
どれだけシミュレーションしたんだろう。
真っ赤な血が吹き上げる。



[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ