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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
012話
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「あ〜……疲れた、この能力結構オーラとカロリー使うんだよなぁ……」
「最後の"箸"っという奴か?」
「ああ。ナイフやフォークと違って精密な操作を要求される技でな、その分オーラを使うからカロリー消費もでかい。あんま使い勝手の良い能力じゃねぇかも」

大らかでどちらかと言えば大雑把で豪快な性格なシャネルにとって細かく繊細な操作が要求される技との相性は良いとは言えない。必要と感じで作った訳だが苦手な分類である為に制約を他の技よりも重くした分、燃費自体はかなり悪くなってしまったようだ。

「にしてもクラピカ、あの鎖は切れ味抜群だな。おかげでほれ、俺のナイフもタジタジだぜ」

右手を見せてみるとそこにあったのは刃こぼれしているという表現が相応しい右手(ナイフ)。傷も出来て血も流れている。

「す、すまない今治療する」
「おう頼めるか」
「ああ、癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)

先端が十字架になっている鎖が右手に巻きついていくオーラを発していく。そのオーラによって自己治癒力が増強されていき右手の傷が少しずつであるが修復されていく。10分ほどすると右手は全快の状態にまで修復された。

「うっし治った、サンキュウなクラピカ」
「いや大した事はしていないさ」
「さてとクラピカ」
「ああ」

真面目な顔つきへとなったシャネルは真っ直ぐと茶化す事無くクラピカを見つめる、それに答えるように真っ直ぐと見つめなおすクラピカ。

「お前は念の基本から応用まで習得した、見事だ。半年足らずで此処まで来るとは……才能の塊って奴だな」
「何度でも言うぞ、師匠が良かった」
「へっ師が良くても努力が足りなきゃ何も出来ねえよ。そして、裏ハンター試験合格だ」
「裏、ハンター試験?」

ハンターライセンスを取っただけでプロハンターを名乗れる訳ではない。本来のプロハンターは念能力習得しそれを扱える人間の事を指す。しかし念の存在を下手に公にすれば、能力を悪用するハンター紛いの犯罪者を大量に生み出す事になってしまう為に試験に合格したものに念能力を習得している者がこっそりと教える事になっている。まあクラピカの場合は既に念を習得していたシャネルが教えていたが。

「成程、これで本質的に私もプロハンターと言う訳か」
「そう言う事。さてと、そろそろ行くかヨークシン」
「ああそうか。そろそろ約束の日が近いな」

ゴン達と再会を誓った9月1日、その日は既に近くなっている。そろそろ向おうとしないと遅れて間に合わなくなってしまう、出発する時が来たようだ。

「さてと、久しぶりの都会かぁ……」
「修行ばかりで文明的な物はあまり無かったからな」
「だな。あ〜飯食いたいなぁ」
「そればかりだな、シャネルは」
「なんなら映画でも見に行くか?デ
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