012話
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で5本。右手の各指に装着された5本の鎖で戦うと言うスタイルを取るが特質系を発揮した時にのみ使う、幻影旅団だけに使うという制限がある為実質今の戦闘で使用出来る鎖は4本。
「クラピカ、お前の鎖は大した物だぜ。俺の能力とほぼ差し支えない」
「師匠が良いからな」
「褒めるなよ」
「導く薬指の鎖、切断す人差指の鎖。師匠であるシャネルのお陰で出来たのだからな」
集中力を強化しダウジング効果を発揮し防御にも応用出来る薬指の鎖、高い切れ味によって高い攻撃力を持つ人差指の鎖。旅団以外での主な戦闘で使えるのはこの二つ、特に人差指の鎖はシャネルのナイフが大いに参考になっている。
弟子であるクラピカの念能力、具現化された鎖の名称を聞くと思わず嬉しくなってくる。これが弟子の成長を実感出来た師と言うものなのだろうか、実に興奮する。あれが自分が育てた弟子だ、これからも更に昇華させて見せると思ってしまう。口角が上がってしょうがない。これだけ嬉しい思いをさせてくれたのだから新しい技を見せる他あるまい。
「ならクラピカ見せてやるよ。俺の新しい技をな」
「見せて貰うぞシャネル、私の師が偉大な所を」
「ふぅ〜……いただきます、はぁぁぁぁぁ……!!!」
一度合唱をし直すとシャネルは一気にオーラを放出し始まる。先程とは比べ物にならないほどの量、森の一角を多い尽くさん程の量のオーラが迸っている。人差指の鎖を伸ばして何時でも迎撃体制を整えるクラピカ、そしてシャネルは握り拳を作りそのまま真っ直ぐ突き出した。
「行くぜ、箸ッ!ハッ!!」
強い言葉と共に射出された念、フォークと同系統の念弾攻撃だとクラピカは人差指の鎖で念弾そのものを切断しようと操作するが念弾は鎖を挟みそのまま完全に動きを封じた。
「なっに!?」
「そぉらよっ!!」
大声を上げつつ突き出した腕を真上へとあげると念弾もそれに呼応するように鎖を挟んだまま上へ向きぐるぐると鎖を絡め取るように回り始める、鎖が引っ張られ動きが封じられすぐさま鎖を消すがそこへ迫ってきた指銃。
「「剃!!」」
回避の為に一気に加速するがそれは読まれていたのか全く同時に加速し背後を取られ豪腕によって背後から抱き締められるような形で捕縛される。こうされてしまってはクラピカに脱出の手段は無い、単純な腕力で言えばシャネルに敵う道理など無い。肩に置かれた顎の感触に身体を硬直させてしまう。
「俺の、勝ちだなクラピカ☆」
「あ、ああ。わ、私の負けだ……だ、だから早く離してくれ……」
耳元で囁かれるように告げられた勝利宣言を受け入れつつも吐息交じりの言葉に顔を赤くしながらクラピカは開放された。同時にシャネルは地面に座り込みしんど〜と間の抜けた声を上げた。
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