Track 3 STOMP:DASH!!
活動日誌13 それは・ぼくたちのキセキ! 2 『ファーストライブ』
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葉を聞いた私達は、お互い無言で見つめ合うと――
「「「ありがとうございます! 着させてもらいます!」」」
声を揃えて、そう伝えるのだった。
その言葉を聞いて嬉しそうに微笑むことりさんは、1度だけゆっくりと頷くと、何も言わずに部室の方へと歩き出した。
だけど背中でも嬉しそうなのがわかるくらいに、両手を後ろに回して軽やかに歩いていったのだった。
扉が閉まると私達は、もう1度だけジックリと衣装達を眺める。
お姉ちゃん達の始まり。本当の意味でのスタートダッシュのライブ。
その場面を支えた衣装達が今、私達のスタートダッシュを支えてくれようとしている。
私達は改めて衣装を眺めながら『音ノ木坂学院のスクールアイドル』になったんだと言う実感が湧いてきていたのだった。
だって、それが私達が衣装を着られる理由なんだから。
だって、それが私達に託された理由なんだから。
私達は無言で頷くと、誰からともなく衣装に袖を通し始めていた。
託された想いをかみ締めるように、繋いでいけるように決意を新たにしながら。
みんなの想いを感じながら、私達のステージ衣装に着替えていたのだった。
♪♪♪
さぁ! いよいよ始まるんだ。私達の夢をかなえるのはみんなの与えてくれた勇気なんだよ。
これから待ち受けている現実になんて負けない心で――
まだ知らない明るい明日へ全力で駆けて行こう!
ずっと心に宿っていた強い強い、私達の願い事が――
きっと今の瞬間に私達を導いてくれたんだろう。
今までは、ただお姉ちゃん達を応援することしかできなかった。
だけど次は絶対この願いは譲れないよ。
お姉ちゃんと同じステージに立つ――
お姉ちゃんと一緒にいられる残された時間を掴んだ、この手を握り締めて。
ただの先輩後輩としての思い出。せっかく同じスクールアイドルになれたんだ。
それだけじゃいやだよ。
自分達の持てる精一杯。自分達の持てる力の限り。
お姉ちゃん達を追いかけて走るんだ!
さぁ! いよいよ始まるんだ。私達の夢を抱きしめたら、迷わず上を向いてライブに挑もう!
そうすれば私達の世界が大きく変わるよ!
さぁ! 私達の願いが実現するんだ。私達の夢をかなえるのはみんなの与えてくれた勇気が力になったんだよ。
だから、どんな結末にだって負けない心で――
国立音ノ木坂学院スクールアイドル Dream Tree の明日へ全力で駆けて行こう!
♪♪♪
衣装に着替え終わった私達は、開演時間が迫っていることに慌てて、講堂へと急いで移動することにした。
続き教室から部室へ戻ると、ことりさんと花陽さんは椅子に
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