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活動日誌13 それは・ぼくたちのキセキ! 2 『ファーストライブ』
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この先、この衣装を着ることはないんだよ?」
「「「…………」」」

『この衣装を着ることはない』
 この言葉に私達は言葉を失っていた。もちろん9人――今は6人だけど?
 メンバーが増えた時点で、3人だけの衣装が存在しないのは理解しているよ? 
 だけどね? それでも、それが衣装に袖を通して良い理由になるなんて、どうしても納得ができないんだもん。
 そんな想いがあった私達。未だに了承しないでいると、ことりさんは更に言葉を繋いだのだった。

「もちろん思い出として残すことも考えたんだけどね? ……それでも私達は雪穂ちゃん達に託そう(・・・)と思ったの」

 私達――当然ではあるけれど、お姉ちゃんと海未さんも同じ意見だと言うこと。

「1年前のファーストライブ。あの時に諦めなかったから、今の私達があるんだと思うし……」

 ことりさんは続きの言葉を飲み込んだけど、きっと「今の雪穂ちゃん達もあるんだよ」と繋がるんだと思っていた。そう、廃校していたら今の私達は存在しないんだからね。

「だから、諦めずに頑張ってきた私達の……スタートを見守ってくれた衣装に、もう1度スポットライトを()びる機会があっても良いのかなって思うんだ。それにね? …………」   

 ことりさんは言葉を言い終えると無言で視線を部室の方へと移していた。
 まぁ、ことりさんの視線の先は壁しかないんだけどね?
 私達には、ことりさんの見ているのが、隣の部室の棚の上にある色紙なんだと理解していた。
 だって、すごく優しい表情を浮かべていたんだもん。
 ことりさんは、そんな風に感じていた私達の方へと再び向き直ると――

「私は絵里ちゃん、希ちゃん……そして、にこちゃん。卒業生から託すと言うことの大切さを学んだの。だから私達も雪穂ちゃん達へ……この衣装を託したいと思ったんだ? だから、着てもらえないかなぁ?」

 そんな言葉を優しい微笑みを浮かべながら私達にかけるのだった。
『託す』
 私達もこの言葉を、入学してから幾度(いくど)となく実感してきた。そして(はげ)みにしてきたんだ。 
 託すとは、信頼して想いを(ゆだ)ねること。託されるとは、次へと繋いでいけるようにすること。
 自分達はファンとして、この衣装を着ることを躊躇っていた。
 だけど、私達はアイドル研究部の後輩なんだ。そして、ことりさん達と同じようなスクールアイドルを目指しているんだ。
 ことりさん達は、決してファンである私達に衣装を託しているのではない。
 同じように、スクールアイドルを目指している私達に衣装を託そうとしているんだ。
 先輩が私達を信頼して想いを委ねてくれているのなら、後輩である私達は次へと繋いでいかなければいけないんだ。
 ことりさんの言
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