届かぬフワンテの思い。
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が、お前では厳しいだろう。俺様に任せーー」
「頼む、教えてくれ。ルビーに頼まれたんだ。自分が時間を稼ぐ間にフワライド達を止めてくれって」
「・・・あの女狐がか」
「ルビーはそんな子じゃない」
電話の向こうの声が少し止まった。考えているのだろう。数秒後、帰ってきた返事は。
「いいだろう、時間が惜しい。装置の場所ーーそれは、キンセツシティを走る地下鉄の環状線、そこを走る電車の中だ。いけるか?」
「・・・やってみる!」
「俺様も直ぐに向かう。いいか、無茶はするなよ」
返事はなかった。もう地下鉄へと駆け出したのだろう。ジムリーダーもそちらに向かおうとした。その時だった。
「キンセツのおじさん・・・ちょっと待ってくれない?」
「!?」
振り向く。そこにはいつの間にかオッドアイの幼い少年がいた。いくら集中していたとはいえ、自分の背後をあっさりととるとはただ者ではない。確信的にそう思った。
「貴様・・・ティヴィル団の者か?」
少年はその台詞に、まるで仙人のようににかっと笑って答える。
「そうだよ、おじさん、あの子に装置の場所を教えてくれてありがとう。だけどこれ以上の手助けは無用なんだ。この事件が終わるまでーー僕とバトルしようよ」
「フン・・・ここから出たくば倒してゆけということか」
「そういうこと、出てきてアブソル!」
「いでよ、ライボルト!ーー雷帯びし秘石の力で更なる進化を遂げよ!」
ライボルトの体が光輝く。メガシンカしたその姿は、まるで体毛が雷そのものとなっていた。それに目を輝かせる少年。
「わあ、出た出たメガシンカ!それじゃあ準備も出来たところで・・・勝負といこっか!アブソル、鎌鼬!」
「ライボルト、スパーク!」
それぞれの場所で、お互いの力をぶつけ合う。そしてサファイアは、装置の場所へと向かうのだったーー
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