届かぬフワンテの思い。
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に、フワライド達が一斉にフワンテの方を向いた。
「ぷわぷわ、ぷわ!ぷわ、ぷわわー!」
何を言っているのかは、サファイアにはわからない。だがフワンテが必死に仲間達に訴えているのはわかった。だからサファイアも一緒に、戦うのではなく言葉をかけた。
「お前達は悪いやつらに操られているんだ!だから正気に戻って、町を破壊するのはやめてくれ!そんなことをしても、お前達が傷つくだけなんだ!」
「ぷわわー!ぷわー!」
その訴えは、確かに届いたのだろう。フワライド達はゆっくりと後ろを向き、町の外へと出ていこうとする。だが。
「ーーそうは問屋が下ろしませんよ!こんなときこそパ・・・博士にもらったスイッチオン!です!」
ネビリムがポケットから取り出したスイッチを押す。すると再びフワライド達が、何かに操られるように、町の中へと入ろうとした。
「ぷわ・・・ぷわー!ぷわー!」
「だめだ、聞こえてない!やるしかないのか・・・!」
「ぷわ・・・」
フワンテが悲しそうに鳴く。また仲間達が倒されるのが痛ましいのだろう。サファイアだってこんなことはしたくなかった。
「ふふん、我等ティヴィル団の科学力の前にはそんな説得など意味なしですよ!とはいえ、また邪魔されても厄介ですから・・・ミミロップ、あのフワンテを狙いなさい!ルファ君もですよ!」
「へいへい、んじゃ・・・悪く思うなよ」
「ガウウ・・・」
ミミロップとグラエナが、フワンテに飛びかかる。それをサファイアのオーロットとヤミラミが体を張って防いだ。更にサファイアが指示をだす。
「オーロット、ウッドホーン。ヤミラミ、メタルバースト!」
オーロットが大枝を降り下ろし、ヤミラミがミミロップの蹴りの衝撃を光に変えてダメージを跳ね返す。だが相手の二匹も素早く、グラエナは獣の身のこなしで、ミミロップは美女の舞いのように攻撃をかわした。
「速い・・・!」
「その程度の攻撃がこの私に当たると思いましたか?有象無象は倒しました。後はあなた方だけですよ」
「!!」
見れば、ジムのトレーナー達は全てポケモンを倒されて愕然としていた。今の攻防の間にも、ルファのフライゴンやネビリムのサーナイトが攻撃を仕掛けていたのだ。この間にも、フワライド達は侵入していく。
残ったサファイア達を倒そうと、近づいてくるルファとネビリム。その時、ルビーがサファイアに小さく耳打ちした。
「・・・出来るのか、ルビー」
「やってみせるさ。君こそ準備はいいかい?」
「大丈夫だ!」
「こそこそと、なんの相談ですか?」
その言葉に。ルビーは答えなかった
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