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ラブライブ! コネクション!!
Track 3 STOMP:DASH!!
活動日誌12 たからものず! 2 『ファーストライブ』
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私達なら大丈夫!
 どんなに厳しい現実が待ち受けていたって、亜里沙と涼風――
 2人との友情は絶対に変わらない(ゆうじょう・のーちぇんじ)のだから。
 だけど、私達のライブ(ぼくらのライブ)誰かの暮らし(きみとのライフ)()もれた――
 夢の扉(ゆめのとびら)を開いて――
 不思議な空間(わんだー・ぞーん)へと連れ出していきたいと願う。
 だって、私達は今の中(ぼくらは・いまのなかで)にいるんだから――
 同じ今の中にいる人達に届けたい。
 きっと、その先に青春が聞こえる(きっと・セイシュンがきこえる)ように。

 教室に戻る廊下を歩いている時、ふいに μ's の曲達(・・)が脳裏に再生される。
 私は脳裏に再生された曲達を聞きながら、自分自身にこんなことを言い聞かせていたのだった。きっとお姉ちゃん達が背中を押してくれたのだろう。
 私は心の中でお姉ちゃん達に感謝をしながら、ポケットの中に手を入れていた。
 指先に伝わる紙の感触(かんしょく)――自分達で作ったライブのチラシ。
 お姉ちゃんにとってUTX学院のパンフレットが思い出(・・・)であったように、チラシが私の思い出――ううん、宝物(・・)になるかも知れない。
 違うかも? だって、結果(・・)じゃないんだから。
 このチラシは私達の思い出と頑張りを見てきた大事な宝物なのだった。

 そう、今ココで見つけた私の宝物。
 すぐには無理かも知れないけど、たくさんの笑顔を見せてくれるかも知れない宝物。
 だけど、溢れる夢を見させてくれる宝物。
 そして、まだ誰も知らない場所へと導いてくれる宝物――私達のライブはお姉ちゃん達でも知らない場所だから。
 お姉ちゃん達を始めとするスクールアイドル達は、全員が誰も知らない場所を探して頑張っているんだ。
 そんな誰も知らない場所を目指して、届きそうで届かないから頑張っているんだ。
 そして、頑張るから宝物が増えていくんだと思う。
 私は、そんな――
 初めての宝物の感触を確かめながら、気持ちを引き締めて教室へと歩いていたのだった。
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