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ラブライブ! コネクション!!
Track 3 STOMP:DASH!!
活動日誌12 たからものず! 2 『ファーストライブ』
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 チラシ配り――
 もちろん想像はしていたのだけれど、かなり大変なことなんだって理解できた。
 だって誰も受け取ってくれないんだから。とは言っても、お姉ちゃん達の頃とは違うんだろうけどね?
 一応、生徒全員が学院のスクールアイドルの存在は知っているだろう。さすがに、お姉ちゃん達を知らないって生徒はいないだろうしね?
 だから私達を気にする人は大勢いる。
 でも、私達にじゃない――お姉ちゃん達(・・・・・・)のチラシだと思う人がほとんどだった。
 この学院でライブと言えば、真っ先にお姉ちゃん達を思い浮かべるだろう――うん、私達の存在なんてそんなものだからね。
 
 私も最初はただ「ライブを開催する」としか言っていなかった。
 だけど、その声に反応して近づいてくる人は決まって――
「あの…… μ's のライブですか?」
 そう、聞いてくるのだった。
 とは言っても、ユニット名の発表をしていないだけの話だよ? それか、ローカルアイドルとしての話かも知れないんだけど。
 6人で活動することは、みんな知っている――でも、何て呼べば良いのかわからないから μ's って言ったんだと思う。
 もちろん、嘘をつくつもりもないから――
「……いえ、私達のライブなんですけど?」
 そんな風に苦笑いを浮かべて答える。
 その言葉を聞いた彼女は、一瞬驚いて「えっ? あなたもスクールアイドルだったの?」と言いたそうな表情から、バツの悪そうな苦笑いの表情に変えてチラシを受け取ると、ソソクサと校舎の方へと歩いていった。
 きっと彼女はライブに来ないと思う――だって、お姉ちゃん達のライブだと思って近寄(ちかよ)ってきたのだから。
 そんな風なことが数回続いた時点で、私達の(・・・)と付け加えることにしたのだった。
 すると、途端(とたん)に誰も見向きもしなくなった。目の前に差し出されて反射的に受け取る人はいたけどね? 
 そんな現実を前に、頭では理解していたけど凄く悲しい気分になる。
 諦めようかとも思い始めていた――そんな考えが亜里沙と涼風の表情にも表われていた。

「――ッ! ――私達のライブを開催しまーす! よろしくお願いしまーす!」

 だけど、私は前を見つめて精一杯の声を出して前に進んだ。
 世の中そんなに甘くない――お姉ちゃんの言葉が脳裏に木霊(こだま)する。
 わかっていたことだもん! これが私達の望んだ道なんだもん!
 これくらいで諦めるくらいなら、お姉ちゃん達に強がりなんて言わないから!
 だからライブまで続けるんだ! 1人でも多くの人に受け取ってもらうんだ!
 そんな気持ちでチラシを配り続けた。

「……よろしくお願いしまーす。私達のライブを開催しまーす」
「……お願いしまーす! 私達のライブを
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