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ラブライブ! コネクション!!
Track 3 STOMP:DASH!!
活動日誌12 たからものず! 1 『ファーストライブ』
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会長《2トップ》と言うところなのだと思う。
 だけど、実際に亜里沙発信の話なんだとは思う(かたわ)ら。それでも、希さんのカードのお告げを否定できないでいる自分は、すっかり希さんに毒さ――ううん、馴染(なじ)んでいるのだろう。
 と、とにかく、そんな経緯で私達は社務所を借りることになったのだった。
   
 そして、昨日の話し合いではユニット名を決めた後、曲に関しては既存(きぞん)の曲――私達もお姉ちゃん達も μ's の曲を歌うことで話がまとまった。
 まぁ、私達には曲がないんだし、お姉ちゃん達には沢山のファンからの要望(リクエスト)があるだろうから、当然と言えば当然の話なんだけどね?
 そんな感じの話を決めた後、お姉ちゃんから――
「雪穂達はチラシ配りをした方が良いよ?」
 そんなことを言われたのだった。
 そう、別々の時間でライブを開催(かいさい)する以上――私達は私達の力でお客さんを集めなければダメなんだよね。
  
 そして、お姉ちゃん達は今回チラシを配ることはしない(・・・)みたい。
 チラシは掲示板(けいじばん)に貼って、机に配布用のチラシを置いておくだけ――あえて、ライブの宣伝はしないらしい。
 まぁ、人目に付きやすい場所だし、たぶん1人が気づけば――その日の内に全校生徒が知ることになるだろうしね?
 と言うよりも――
 単純にお姉ちゃん達が誰か1人に教えれば、瞬く間に広がるんじゃないかな?
 つまり、宣伝の為にチラシを作る必要性もないくらいの人気を(ほこ)るお姉ちゃん達。だけど、チラシを作るんだって。
 それは、ファンへの感謝と敬意の表れ。
 自分達にとっては何回目(・・・)かのライブかも知れないけれど、ファンにとっては初めて(・・・)のライブかも知れない。
 もしかしたら、何か特別(・・)な意味を持つのかも知れない。
 だから、ライブの記念になるような、思い出になるような――そんな願いを込めて丁寧に作っていたのだった。

♪♪♪
 
 そうそう、思い出と言えば――
 以前、お姉ちゃんの部屋でマンガを借りようとした時。まぁ、あの(・・)悲劇の日ではないのだけどね? 
 たまたま、お姉ちゃんの机の上に大事に置いてあるUTX学院の入学パンフレットが目に入った。
 普段はとても生徒会長とは思えない程に、自分の物を大らか(・・・)に扱うお姉ちゃんが――ただ(・・)の入学パンフレットに対して大事に扱っているのが、とても不思議だった。
 いや、お姉ちゃんの気持ちも何となくは理解していたんだけどね?
 それでも、乙女の重要なプライベートデータ(機密事項)が記された書類を平気で床に置いているようなお姉ちゃんが!
 あまつさえ、私が見つけてお母さんと見ていたら――

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