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活動日誌EX さにーでい・そんぐ!
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「うんうん」
「だからね? あるキッカケで目の前に現れるものって意味では今までの私達って、ずっとそんな感じだったって思うんだよ!」
「「…………」」

 そう言い切る穂乃果に唖然(あぜん)となり言葉を失う2人。しかし先程のように理解が追いつけないから言葉を失った訳ではなく、彼女の言葉が的を得ていたからなのだった。
 ソコに存在するのに、とあるキッカケで目の前に現れたもの。
 それこそが、彼女達にスクールアイドルとしての輝かしい日々を与えてくれたキッカケ――音ノ木坂学院の廃校(・・)()の当たりにした彼女達の、学院への想いや母校愛なのだから。
 きっと彼女達は廃校の危機に(ひん)していなければ、残りの学院生活を普通に過ごしていただろう。
 ごく平凡に学院生活を過ごし、当たり前のことに不平不満を(こぼ)していたのかも知れない。
 そして、ごく平凡に時を過ごして何も後ろ盾(つながり)のない彼女達は、たぶん他の学年との交流もなかったかも知れない。
 学院全ての生徒が一致団結(いっちだんけつ)をすることも皆無だったのだろう。
 当然、廃校の危機に瀕していなければスクールアイドルにならなかったのだ。と言うよりも、雪穂がUTXのパンフレットを(もら)ってくることもなかったのだろう。だから今の自分達は存在しない(・・・・・)
 穂乃果はソコを指して言ったのだろうと海未は解釈していたのだった。ところが――

「あっ、だから思い出話(アノ話)を思い出したんだねぇ?」
「そうだよ、ことりちゃん!」
「――どう言うことなのですか?」

 ことりは満面の笑みを浮かべながら先程の思い出話を指して言葉を投げかけた。その言葉を同じく満面の笑みで肯定(こうてい)する穂乃果。
 2人の会話が理解出来ない海未は彼女達に疑問を投げかけるのだった。

「いや、ほら? アノ時に私が水溜りを飛ぼうと思わなかったら、もしかしたら海未ちゃんと友達になれていなかったんじゃないかなって?」
「――えっ?」
「あの日から毎日見かけていたし、私も気になっていたんだけどね?」
「――えっ、ことりちゃん知っていたの?」
「う、うん……でも、恥ずかしくて声をかけられなかったから」
「そうだったんだ……ま、まぁ? アノ光景が目に焼きついたから出会えたんだとしてもだよ?」
「わざわざ口に出さないでください! 恥ずかし過ぎます!」
「……あの時に水溜りは存在していたけど、私が飛び越えるってキッカケがなかったら友達になっていなかったかもって思うんだ?」
「穂乃果……確かに、そうかも知れませんね? 友達は欲しかったですが、あれほど毎日のように足を運んだのかわかりません。あの光景が、私を公園に足を運ばせたのでしょうから」
「だから、私達が
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