Bonus Track 2 Leap Day
活動日誌EX さにーでい・そんぐ!
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♪♪♪
「そう言えば、穂乃果ちゃん……元々リーダーシップが強かったけど、アノ日を境に磨きがかかったよね?」
「えっ? そうなのかな?」
「うん。だって、海未ちゃんや私を知らない世界へ導いてくれるようになったんだから!」
「なるほど。アノ日が元凶でしたか」
「海未ちゃぁぁぁん」
「冗談ですよ、ことり? 今では感謝しているくらいなんですから」
「海未ちゃん、ことりちゃん……」
「だけど、穂乃果ちゃん? なんでそんなことを今思い出したの?」
「えっ! だって、ほら――」
ことりの疑問に穂乃果は部屋の壁にかけてあるカレンダーを指差しながら――
「今日は閏日だから!」
そんなことを言い放つ。
閏日。4年に1度だけ存在する閏年の1日。つまり本日は2月29日なのであった。
「それが何か?」
「えっ? あっ、いやね? 閏日って leap day って言うんだって?」
「……そう言うことですか」
「な、何? どう言うことぉ?」
「閏年のことを英語で leap year 閏日のことを leap day と言うのだそうです。そして leap とは飛ぶとか跳躍すると言う意味があるのです。だからなのでしょう?」
「やっぱり海未ちゃんって凄い!」
「おだてても仕事の量は変わりませんよ?」
「ぁぅぅぅ」
「ねぇ、海未ちゃん……飛ぶとか跳躍するが何で閏年になるの?」
「あぁ、それはですね? 平年365日の場合、1年後は曜日が1つ先にズレるのですが」
「うん。今年が月曜なら来年は火曜ってことだね?」
「そうです。ところが閏年は366日あるので、来年は2日ズレるのですよ? その為、平年の曜日を飛び越えて次の曜日になることから、そう呼ばれているそうですよ?」
「へぇー? そうだったんだぁ」
「穂乃果が知っているとは思いませんでしたが、大方ネットで見かけたのでしょう」
「あはははは……」
そんな図星を指されて苦笑いを浮かべる穂乃果であったが、優しい表情に一変すると――
「でもさ? 今、私達がこうしていられることも閏年なんじゃないかなって思うんだ?」
「「……え?」」
そんな言葉を紡いだのだった。
彼女の言葉に理解が追いつかない2人は同時に聞き返す。2人を見つめて微笑みを浮かべた彼女は言葉を繋げるのであった。
「閏年ってさ? 4年に1度しかないじゃん? つまり、2月29日ってソコに存在しているのに普段は目に映らないものなんだと思うんだよね」
「確かに平年にはありませんが、29日と言う日は存在しますね?」
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