あ、それはご家族の方に許可を頂きました by.花陽 【yukky】
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絵里はそう言いつつ
「はい!みんな、練習に行くわよ?」
はーい
色んな感じの返事が"七人"聞こえた。
「………」
屋上での練習も終わり日も落ちはじめた頃。
「ねぇ、凛ちゃん…」
「かよちんどうしたの?」
花陽は凛を公園へと呼んでいた。花陽はもじもじとしながら口を開いた。
「あのね…私…
朝は絶対に白米じゃないと許せない」
その言い方の物々しさに驚かざるをえない凛。凛から見た花陽はもじもじしていて、軽い悩み事かと思っていた。呼び出された時も"相談があるの"という一言だけであった。公園まで向かうのも無言だった。
「だから私…
明日、穂乃果ちゃんの家に行こうと思うんだ」
「……え?」
先ほどまでとの雰囲気とは違く、突拍子な発言が飛び二つの事に驚く凛。
それとは裏腹に花陽は話を続けていた。
「行って…穂乃果ちゃんの朝を見てきます!」
「そ、そうかにゃ…かよちんなら大丈夫だと思うにゃ!」
「それでね…凛ちゃん…」
「???」
「穂乃果ちゃんの家にどうしたら忍び込めるのかな…?」
凛は迷っていた。幼なじみのために言うべきか言わないべきか。いや、これは”言うべきこと”なのだろう。
「かよちん…えっとね…」
________________________________
夜が終わり朝がやってきた。
「ふわぁ…朝か…」
今日は学校のある日なのだが早めに起きた穂乃果。いつもは母親や妹の雪穂に起こしてもらっている…が何か違和感があった。
「ん…?なんだろうこの膨らみ…?」
その膨らみは穂乃果の寝ていた隣であった。
「そーっと…そーっと…」
ゆっくりと膨らみに近づいていき布団に手をかけ…。
「でやぁ!!」
と声を上げながら勢い良く取り払った。
「…え?」
その時穂乃果が見たのは…
「すぅ…すぅ…」
「花陽ちゃん…?」
穂乃果は思考を巡らせていた。何故花陽ちゃんがいるのか。そう考えているうちに。
「ふわぁ…よく寝た…」
「お、おはよう…?」
花陽はあたりを見廻している。
「ぴ、ぴゃあぁぁぁぁ!!!!」
朝から大声が部屋に鳴り響いた…。
「おはよう!穂乃果ちゃん!」
「なんで普通に挨拶してるんだろう…」
あの大声から10分ほどがたった。普段この時間は寝ている雪穂は飛び起き私の部屋に駆け込んできた。雪穂は不審者が入ってきたと勘違いしたらしいが事情を説明すると”問題なく”部屋に戻っていった。
…不審者は一応いるんだけど。
「失敗したなぁ…」
何やら花陽ちゃんは落ち込んでいる。何で落ち込んでいるか聞いてみようかな…?
「花陽ちゃん、どうして私のベットにいたの?
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