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暁ラブライブ!アンソロジー【完結】
あ、それはご家族の方に許可を頂きました by.花陽 【yukky】
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 ある一言から始まった。
「朝はやっぱりパンだよ!」

 これに反抗するものが1人…
「いや!ぜーったいに白米です!」
「パン!」
「白米!」
「パン!!」
「白米!!」

 ああ言ったらこういう。2人とも朝は譲れないらしい。
 こうして部室での戦争の"火種"ができてしまったのである。

「は、ハラショー…」
「誰か止めなさいよ!」
「凛はこっちのかよちんも好きだよ!」

 絵里はこの光景に驚いていて呟き始めた。
 にこは止めなさいと言ったが、面白がっていてにこから止めなかった。
 凛は幼馴染が何やらいつもの言葉を言っていた。

「2人とも争っててかわいいな〜。ここをこうしたら2人に合うかな〜?」
「カードによれば…ふむふむ」
「はぁ…どっちでもいいわ」

 ことりは2人の様子を見てて新しい衣装が思いついたのか、手持ちのスケッチブックに描き始めた。
 希はカードでこの後の未来を占っているらしい。
 真姫は部室の椅子に座りながら、自慢の赤髪をクルクルしている。
 この中で動じず、物申す者がいた。

「2人ともやめて下さい!"どちらでも良い"ではないですか!」

 くるっ

 海未が見たものを言葉で表現するとそんな感じだった。

「「"どちらでも良い"…?」」

 2人の形相を見て海未は思わず体を引いてしまった。
 それを見て穂乃果と花陽は海未にゆっくりと近づいていった。

「え、どうしたのですか…?」

 すると2人は口を開き…

「朝は絶対にパンだよ!海未ちゃん!
 いい?パンはね、白米よりも歯ごたえがあって色んな味があるの!
 それに、パンは遅刻しそうな時にくわえながら走れるし…」
「反論させてもらいます!
 白米よりも歯ごたえがある?そこは認めましょう。しかし色んな味があるのは白米でも一緒…いや、それ以上です!
 鮭とか、昆布とか、塩とか、たらことか、卵とか…とにかくレパートリーがいっぱいあるのです!
 あと、遅刻しそうな時にくわえながら走れるところはおにぎりにすれば解決です!しかも、何時でも食べられるのです!
 だから、絶対に朝は白米なのです!」
「いや、パンだって!」
「穂乃果?それ以上言ったらこの私。何をするか分かりませんよ?
 花陽。何時でも食べられるとはどういう事なのでしょうか?だから最近太ったのですか!」
「ひぃっ!」
「へへ〜花陽ちゃんは白米ばかり食べているからだよ」
「花陽は罰として私のが考えたダイエットメニューをやって頂きます。
 あと、穂乃果も連帯責任としてやってもらいます」

 2人は、えーと言って海未に抗議をしたがこうなった海未に勝てる者などいなかった。

「うふふ、海未は相変わらず厳しいようね」
 
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