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僕は生き残りのドラゴンに嘘をついた
第5話 ソラト、立ちふさがる
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行が、ソラトの前に現れた。

 四人の内訳は、青い鎧の勇者と思われる男、ピンクの鎧の女戦士、水色の法衣を着た男僧侶、緑のローブを着た壮年の男魔法使いだった。

「ん。きみは? もしかして生き残りのドラゴンか?」
「……」

 勇者と思われる若い男にそう聞かれたが、ソラトはなんと返事したらよいのかわからなかった。 

「いや、勇者殿。この者は人間ですぞ。魔物が化けているわけではないようです。ただ、すぐ近くに強力な魔物がいるのはどうも間違いないようですな」

 魔法使いがそう言うと、今度は女戦士が魔法使いに声をかけた。

「前に討伐に来たときに漏れていたのか? お前が気づかないことなんてあるんだな」
「フォッフォッフォ。ワシにもミスはあります。まあ、あの後からここにやってきたか、もしくは瀕死状態で検知できなかった可能性はありますがね」

 どうしたらよいのかわからないソラトを尻目に、魔法使いは杖を掲げ、目を瞑って集中する。

「フムフム。なるほど。あちらの斜面の中、ですかね」

 あっさりとバレた。

 ――なんでそこまでわかるんだ。魔法か?
 ソラトは焦った。

 勇者ら四人はソラトを無視し、うまく隠せているはずの横穴に近づいていく。

 ――まずい。

 デュラの変身も、この四人相手では恐らく全く無意味だ。
 ソラトは慌てて剣を抜き、四人の進行方向に立ちふさがった。

「ま、待った」
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