雷と暗雲の街、キンセツ
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強の僕!」
ジム内に轟音と雷が迸しる。そして雷の中心に現れたのは、雷が獣の形を取ったようなポケモンーーライボルトだ。
「ライボルト・・・」
「仰々しい名乗りの割りには、普通のポケモンが出てきたね」
・・・はっきり言って、それがサファイア達の感想だった。ライボルトの進化前のラクライはその辺の草むらでも普通に見る。ライボルトもまたそこまで珍しいポケモンではなかった。
「ふ・・・その態度がいつまで続くか見ものだな!ライボルト、スパーク!」
「メガヤミラミ、守るだ!」
ライボルトが電気を纏って突進してくるのを、ヤミラミが宝石の盾で防ぎきる。
「よし、防いだ!」
「ならばこれでどうだ、電磁波だ!」
「それは通さない!メガヤミラミの特性の効果発動だ!」
メガヤミラミの特性は『マジックミラー』、相手の変化技を反射することができる。その力で、ライボルトの電磁波を跳ね返すがーーその電磁波が、ライボルトに吸収された。ライボルトのまとう雷が強くなる。
「なに!?」
「俺様がメガヤミラミの特性を考慮せず電磁波を撃ったと思ったか?こちらのライボルトの特性は『避雷針』だ。その効果は相手の電気技のダメージ、効果を無効にし、さらにライボルト自身の特攻をアップさせる!」
「その為にわざと電磁波を・・・」
自身の特性だけでなく、相手の特性すら利用して能力をあげる戦術に舌を巻く。
「この一撃を震えるがいい!雷だ!」
「メガヤミラミ、耐えてメタルバーストだ!」
ライボルトの体が電光に包まれ、一気に溜めた雷を放つ。それは神速の如くメガヤミラミに直撃しーー大盾すら焼き焦がして、メガヤミラミを倒したかに見えた。
「さあ、最後のポケモンを出すがいい」
「いいや、その必要はないさ」
「なに?」
再び、ヤミラミの大盾が輝く。部屋全体を眩しい光が包んだ。そして再び轟音がなり、宝石がダメージを跳ね返す。
「・・・むう。良いだろう。認めよう、貴様のとポケモンの意思」
ライボルトが倒れる。ジムリーダーの納得した表情が見えたーー
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