雷と暗雲の街、キンセツ
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見失い、回りを見回すコイル。
「コイル、敵の出どころを見極めよ!」
「出てこい、オーロット!」
オーロットがコイルの真下から突撃し、巨木の一撃を受けてコイルが金属音を鳴らしながら倒れる。まずは1体だ。
「一撃で沈めるか。ならば出でよ、レアコイル!」
「レアコイル・・・」
あのティヴィルが使っていたポケモンだ。サファイアの目が自然ときつくなる。
「十万ボルトを喰らうがいい!」
「オーロット、ウッドハンマー!」
レアコイルが3つの磁石を束ね、強力な電撃を放つのをオーロットは腕を降り下ろして相殺しようとする。だが、オーロットの体に凄まじい電流が走り、オーロットは倒れた。
「オーロット!」
「ふっ、対処を見誤ったな旅人よ。俺様のコイルは只倒れたのではない。その間際にも『金属音』で貴様の老木の特防を大幅に下げていたのだ」
「とはいえ、草タイプのオーロットを電気技一発で倒すなんて・・・ゆっくり休んでくれ」
倒れたポケモンをボールに戻し、次に誰を出すのか考える。
「よし、出てこいヤミラミ!」
「またしてもゴーストタイプだと?」
「そうさ、俺の手持ちは全てゴーストタイプだ!」
「堕ちた王者を真似るか。ますます怪しいな。それとも真実を知らぬが故か?」
「・・・俺はシリアを信じてる」
サファイアの答えに、ネブラは口元を歪めた。何か感じるものがあったらしい。
「そうか、ならば御託は無用ーー十万ボルトだ」
「ヤミラミ、シャドーボール!」
再び相殺を試みるが、やはり威力が高く少し電撃を受けるヤミラミ。
「だったらここはメガシンカだ!その輝く大盾で、守り通せメガヤミラミ!」
「果たしてそれで希望の光を見いだせるか?十万ボルトだ」
「受け止めろ、メガヤミラミ!」
今度は電撃をまともに受ける。大盾が防ぐとはいえ、身体中を感電させる一撃のダメージは少なくないが。
「メガヤミラミ、その宝石輝かし、受けた傷み弾き返せ!メタルバースト!」
「む・・・!」
ヤミラミの大盾たる宝石が光輝き、受けた電撃を更に大きくして跳ね返す!予想外の一撃をその身に受け、レアコイルは戦闘不能になった。
「面白い・・・敢えて攻撃を受けることで更なる攻撃を繰り出したか。どうやら俺様も少し本気を見せる必要がありそうだな!本来ならこいつはジム戦では使わぬと決めているのだが・・・貴様らを見定めるためだ、光栄に思うがいい!」
「ジムリーダーの本気・・・!」
サファイアが息を飲む。ジムリーダーがジム戦では本当の意味で本気を出していないことはシリアから聞いている。その片鱗が今から見えるというのだ。
「出てこい、我が最
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