別れ。そして新たな仲間。
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プジンが残ってる、もういいのか?」
「パンプジンはオーロットをサポートするためのポケモンじゃ・・・もう、思い残すことはないよ。」
「えっ?」
「ありかとうの、二人とも。こんな老いぼれの我儘に付き合ってくれて・・・」
すると老人は、空中に浮かび上がったかと思うと突然その姿を消してしまった。慌てて回りを見回すサファイア。
「なんだ?ポケモンの技か?」
「違うよサファイア君、これはーー」
ルビーが何かを説明しようとした時だった。一人の老婆が家から出てきて、二人を家に招くーー
「そっか・・・そういうことだったのか」
サファイアとルビーは老婆から事情を聞いた。あの老人は、元はカロス地方のトレーナーで、生涯現役を謳った有名なトレーナーであったこと。だがバトルの途中で心臓が止まり、亡くなってしまったこと・・・そして、こちらに引っ越してきてからというもの、生前バトルの途中で死んでしまった無念を晴らそうと草むらを行こうとするトレーナーにバトルを仕掛けていたことを。
「今まで色んなバトルをしとったが、じいさんは満足できんかったんじゃろうな。なかなか成仏せんかった・・・きっとあんた達とのバトルが楽しかったんじゃろうな。ありがとう、本当にありがとうよ・・・」
涙ながらに言う老婆。彼女の気持ちが収まるのを待ってから、サファイアは聞いた。
「・・・あの、失礼かもしれませんけど、このポケモン達はどうするんですか?」
回復させたオーロットとパンプジンを見る。死んだ老人に付き合ってバトルをするということは、きっと彼らはバトルが好きなのだろうと思った。だが一緒に戦うトレーナーが今はいない。
「そうじゃのう・・・これからは儂が世話をするかのう。じゃがそれもいつまでできるか・・・」
老婆は不安そうにポケモン達を見た。老い先短い自覚があるのだろう。
「だったらそのポケモン・・・俺達に預けて貰えませんか?ポケモン達がいいなら、ですけど」
「サファイア君・・・」
ルビーがその心中を察して呟く。
「そのポケモン達、すっごく強かった、バトルを楽しんでた。それがもうバトルできなくなるなんて・・・もったいないよ」
「そうじゃのう・・・いいかい?パンプジン、オーロット・・・」
「オー・・・」
「パン!」
オーロットはサファイアに、パンプジンはルビーに近づいて笑ったーーように見えた。ついてきてくれるということだろう。
「それじゃあ、これからよろしくなオーロット」
「いいんだね、パンプジン?」
するとパンプジンは、二人に小さなカボチ
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