別れ。そして新たな仲間。
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ゴーストタイプを与える」
「タイプを・・・与える?」
言っていることがピンとこず、おうむ返しになるサファイア。
「そうじゃ、これでお嬢ちゃんのキュウコンは炎・ゴーストタイプになった。つまり、ゴーストタイプの技が効果抜群となる!」
「そんな技があったなんて・・・」
指をたてて説明する老人に、素直に驚くサファイア。この老人、技や特性の使いこなしかたが半端ではなかった。ーー今まで直接戦った相手のなかではトップクラスだろう。そんな相手とこんな道中で戦うことになるとは思わなかった。
(だけど俺は笑顔を忘れない。どんな相手でも、どんなときでも相手を笑顔にするバトルをするんだ)
「さあ、そろそろ勝負を決めさせてもらうぞ、オーロット、もう一度ゴーストダイブじゃ!」
オーロットがふたたび影の中に隠れる。まだまだ木々はあるせいで、隠れ場所は無限大だ。
「サファイア君、どうする・・・」
「・・・」
考える。本当に影に隠れる相手を見つける方法はないのか。敵の影を、はっきり写し出すことができればーー
「ジュペッタ、虚栄巨影だ!」
「ーーーー!」
ジュペッタがふたたび巨大化し、その鋭き爪に大きな闇を灯す。そしてサファイアはルビーを見た。
「ルビー、キュウコンに空へ火炎放射を打たせてくれ!」
「わかった、キュウコン!」
迷いなく、サファイアのいう通りに空に火炎放射を打たせる。勿論それは空を切り、どこにも当たらないーー訳ではなかった。それは巨大化したジュペッタにあたり、その影を紅く燃やした
「・・・なんの真似かの?」
首をかしげる老人、サファイアは自分の読み通りになったことに強い笑みを浮かべた。
「深紅の焔が、見えない影を照らし出す!あんたの居場所、これで見切った!ジュペッタ、これが俺達の新しい技ーー散魂焔爪!!」
天に伸びた焔は地面の影をも照らし、くっきりと見せていた。それによってジュペッタはオーロットの居場所を見切り、焔を宿した真っ赤な爪で引き裂く!
「なんと・・・儂のオーロットが一撃で戦闘不能に・・・この土壇場でこんな技を思い付くとはの」
サファイアを称える老人に、サファイアは首を振った。
「ヒントをくれたのはあんたさ」
「どういうことかな?」
「あんたはハロウィンでキュウコンを炎・ゴーストタイプにしたっていったよな・・・だったら技も工夫すれば、二つのタイプを持たせることができるかもって思ったんだ」
「ほほ・・・確かにそういう技もあるよ。じゃがそれを自力で編み出すとは・・・大したもんじゃ」
「あんたにはまだパン
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