別れ。そして新たな仲間。
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えるポケモン、パンプジンだ。
「イタタタ・・・さあ、この先を行きたければ儂に勝つことじゃな!二人まとめてかかってきなさい!」
老人は動かした腰をトントンと叩きながらも、鋭く言った。
「・・・俺だけじゃダメだってことか?」
「無論!」
「どうするルビー、いけるか?」
「面倒だけど、仕方ないね。この手のお爺さんは頑固だから。でておいでキュウコン」
「コーン!」
キュウコンが元気よく鳴いて現れる。サファイアもジュペッタを出した。
「よし、二人ともポケモンを出したな。ならばゆくぞ!ウッドハンマーにシャドーボールじゃ!」
「影分身だ!」
「影分身」
二匹の攻撃を、二人はいつものパターンでかわす。一気に増える影を見て、老人は杖でコツ、コツと地面を叩いた。
「いきなり逃げの姿勢とは二人とも根性がたらんの。ならばオーロット、あれじゃ!」
「オォー!」
オーロットが吠えると、なんと回りに生い茂る木々達が、若木も老木も動き始めた。そしてそれらが、影に向かって突進していく。
「見るがいい、これがオーロットの能力じゃ!お主らの分身は消させてもらうぞ」
「くっ・・・だったら攻撃だ!ジュペッタ、シャドークロー!」
「キュウコン、パンプジンに鬼火!」
ジュペッタが木々の影を継いでいき、一気に伸ばした影の爪でオーロットを襲う。さらにキュウコンがその尾から九個の揺らめく鬼火をはなつ。
「オーロット、身代わりじゃ!」
だがオーロットは今度は自分の回りに木々を引き寄せ、二体の壁にする。爪も鬼火も木々に阻まれ、ダメージを与えられない。
「木は防御にも使えるってことか・・・」
「その通り、木を隠すなら森のなかじゃ、さあ今度はどうする若いの」
あの木々を越えられなければダメージを与えることはかなわない。ならばーー
「ナイトヘッドだ!」
「ほう、そう来るかの」
ジュペッタの体が巨大化し、相手を恐怖させることで精神的なダメージを与える。これならば木の遮蔽は関係ない。オーロットがその巨体におののく。
「だがまだじゃよ。パンプジン、日本晴れじゃ。そしてオーロット、木の実を食べてリフレッシュじゃ!」
オーロットがオボンの実を食べて回復する。だがルビーとサファイアにしてみればそれどころではない。
「日本晴れ・・・!ルビー、どこかに隠れろ!」
「なんじゃ、日焼けなんぞ気にしとるのか?軟弱じゃのう」
ルビーは頷いて日陰に隠れる。彼女は強い日差しには弱いのだ。バトルする二人との距離は離れるが、仕方がない。
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