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神剣の刀鍛冶
EPISODE04勇者V
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と以前リサが言っていたのを思い出す。
確かに、リサでなくとも、あの空気には魅かれる何かがある。ルーク自身にもそれは分かる。
得体のしれない翠碧の短剣を携え、誰も知り得なかった知識もある。
独立交易都市どころか、この大陸の人間にはない何かがある。
一体、どこからやってきたのだろうか、ふと考えてしまう。
ブレア火山より遥か西の、戦姫が織りなす戦争の大陸から――?
いや、それとも……




                    U




(盗賊団の討伐か……なるほど、自衛騎士団が自力で解決したいと思うわけだ)

多次元防衛勇者隊所属改め、三番街自衛騎士団所属の獅子王凱は、人ごみに塗れながら街をフラついていた。
独立交易都市の市長を務めるヒューゴー=ハウスマンの話によれば、どうやら事件の背後には他国が関与しているらしい。襲撃犯は、正式に独立交易都市へ書面を提示し、堂々と目的物を奪取したというのだ。ヒューゴーからすれば、何としても大陸国家との関連性を公表せずにすませたいはずだ。
もしかしたら、この独立交易都市内にて介入者が潜伏しているかもしれない。そう大胆な事態を視野に入れた市長は直々に、凱だけ別任務を言い渡した。
新米団員の凱をこのような単独任務に就かせるのは、騎士団編成以来、極めて異例な事だった。
だが、彼ならこの事件を迅速に集束できるかもしれない。規則を覆す判断が解決に導くと、そう市長は判断したのだろう。

(しかし、問題は奴らが魔剣というのを手中に収めているかもしれないという事だな)

魔剣とは、代理契約戦争終結後の初頭から相次いで発見された謎の剣である。現在確認されている魔剣は、各国によって情報がバラバラ、正体不明の能力を有する為、悪魔との関連性が疑われていた。その為、帝国を始めとした国々が血眼になって探索しているのが現状だ。
具体的根拠があるわけではないが、帝国と魔剣という言葉の組み合わせに、凱はひどく不安の信号を感じ取っていた。
そして街は、相も変わらず湧き上がる賑やかさを見せていた。
流通の激戦区と言われる『市』なら、魔剣のきっかけがつかめるかもしれない。そう考えた凱はとりあえず足を運んだのだった。
市とは、三年に一度開催される独立交易都市のお祭りである。都市の大事な収入源となるこの時期に、いらぬ不安要素は削除したい。いち早く解決したい市長の気持も何となく分かる気がする。

どーん――

ぐるぐると考えている内に、どうやら女性の一人とぶつかってしまった。
だが、服装柄からみて、職種がはっきりとは分からない。おそらく踊り子の類だろうか。かなり露出度の割合が高い格好をしている。

「いったーい」

「あっ、すまない……怪我は?」

慌てて凱は、
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