Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌11 きっと・セイシュンが きこえる! 2
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お姉ちゃん達のユニット名 μ'LL は、天上から舞い降りてきた女神が地上で音楽を降り注ぎ続ける坂。
そんな坂から降り注がれた音楽を私達、夢の木が託されて、注がれて、大きく育っていく。
そして大きくなった私達の夢の木は、やがて大きな想いをつけるだろう。
その実に込めた音楽と言う歌をみんなへ与えていく――お姉ちゃん達から私達に託された想いを、私達が繋いでいくミライ。
私達に名付けた Dream Tree には、そんな意味があるのだと思っていた。
それは私だけじゃなくて、亜里沙と涼風も同じことを思っていたようだった。
3人とも μ's を見続けてきたんだから、真姫さん達が伝えたいことは理解できるんだと思う。だって、お姉ちゃん達は私達にそんな想いを伝えてきたんだから。
そんな言葉に出さなくても伝わった想い。私達を想って、考えてくれた名前。
私達が断る理由は何もない。
私達は3人で見つめ合い、無言で頷くと――
「Dream Tree を使いたいです!」
「――えっ! ……ほ、ほら、参考程度に話しただけなんだし……もう少し考えても良いのよ?」
「大丈夫です! みんなで決めましたから……」
「「…………」」
「うん、それじゃあ決まりだね?」
代表で私が答えたのだった。その私の答えに慌てて言葉を返す真姫さん。
どうやら2つのユニット名とも真姫さんの考えた名前だったらしい。だから即決されたことに責任を感じたのかな? なんてね。
だけど私達の答えは変わらない。
この2つのユニット名が、一体どんな想いで考えられたのか――もちろん真相は聞いていないのだから違うのかも知れない。
でも私達には、私達の考えた真相が真姫さん達の心意なんだと確信していた。
それだけスクールアイドルを愛しているから。それだけ音楽を愛しているから。それだけ音ノ木坂学院を愛しているから。そして、それだけ――
スクールアイドル μ's を愛しているって知っているから。だから私達の答えに変わりはないのだった。
私はみんなで決めたと真姫さんに伝えると、亜里沙と涼風を見つめる。2人は私に笑顔を浮かべて頷いてくれた。
そんな私達を見つめて納得の笑みを溢すと、花陽さんは笑顔で決定を切り出すのだった。
花陽さんの決定に全員が笑顔を浮かべて、またもや拍手が部室内を包んでいた。「もう少し考えて?」と言っていた真姫さんも、拍手を送り始めたメンバーを見つめて、一瞬だけ苦笑いの混じった呆れ顔を浮かべていたけど――すぐに笑みを溢して拍手を送ってくれていたのだった。
そんな拍手が響く部室内。そう、この時点から――
お姉ちゃん達 μ'
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