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活動日誌11 きっと・セイシュンが きこえる! 1
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、真剣で大事な場面に水を差すのは悪いんだけどさ?
 お姉ちゃん達がユニット名を考えていた時、結局自分達では思いつかなくて公募(こうぼ)って言う形で丸投げしたんだよね?
 それなのに、今回は花陽さん達に丸投げなの?
 ま、まぁ、公募のおかげで希さんからの μ's と言う素敵なユニット名が与えられたんだし――今のアイドル研究部は花陽さん達を中心に動いているから、お願いしたんだろうけどね。

「あのね? 私達考えたんだ? ……私達ってスクールアイドルなんだよね?」
「そうですね」
「つまり、凛達は音ノ木坂学院の生徒ニャ!」
「うん、そうだよぉ」
「だからね? 音ノ木坂から付けてみようと考えたの」
「音ノ木坂から?」

 最初に花陽さんが言葉を繋ぐと、海未さんが優しい微笑みを浮かべながら相槌(あいづち)を打つ。
 その言葉に凛さんが言葉を返すと、満面の笑みを浮かべて、ことりさんが相槌を打った。
 そして、結末を真姫さんが紡ぐと、お姉ちゃんが不思議そうな表情で疑問の声を上げていた。まぁ、私にも理解出来ていないんだけど。

「つまりね? ……音ノ木坂……その中の()()を使おうと思うの?」

 お姉ちゃんの疑問の表情に優しい微笑みを浮かべると、真姫さんはノートを取り出して『音』と『坂』――
 漢字ではなくて、英語で『Music Hill』と、書き記す。

「私達は μ's ……9人の女神って意味だったでしょ? そんな私達も解散――したはずだったのにね?」
「あはは……」

 真姫さんの言葉に苦笑いを浮かべるお姉ちゃん。
 もちろん真姫さんもお姉ちゃんの――解散したはずの μ's を、今の状態へと導いてくれたことに不満があった訳ではないから、気にせずに話を進めていた。

「そんな私達6人は、女神の役目を終えて天上から舞い降りてきたんだと思わない?」
「……上手いこと言うねぇ?」
「ちゃかさないのっ!」

 だけど口が災いしたらしく、今度は真姫さんに怒られるお姉ちゃん。
 怒られてシュンとするお姉ちゃんに呆れた表情を含ませた苦笑いを送っていた真姫さんだけど、気を取り直して言葉を繋げる。

「9人の女神として天上から音楽を降らしていた――そんな私達が天上を舞い降りて……今度は音楽を地上で降りそそぐ……だから……」
「――音の坂で Music Hill なんだ! ……良いね?」
「「…………」」
「……うん! それじゃあ、ユニット名は――」
「ちょっと、待って?」

 自分で言っている言葉が恥ずかしかったのか――終始(しゅうし)、顔を赤らめて説明していた真姫さん。まぁ、自分で天上から音楽を降らしていた(・・・・・・・・・・・・・)とか言うのって、真姫さんの性格的に恥ずかしいんだ
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