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幽雅に舞え!
白熱!エンタメバトルショー
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。僕は君たちのことをずっと待ってたんだ。――僕を永遠の牢獄から解放してくれる人を」
「……?」

 ジャックとしてはそれで回答のつもりなのだろう。だがサファイアとルビーには余計訳が分からない。

「いずれわかるよ、いずれね。一つはっきり言えるのは、僕は君たちの成長にすっごーく期待してるってこと。そして今日君は僕の期待に一つ応えてくれた。今のところはそれだけでもういうことはないよ。頑張ってね」

 その言葉は一方的で、疑問を挟む余地を与えていない。

「さあ、この話はこれで終わり。他に何か聞きたいことはある?」

 まだ聞きたいことはあった。ルビーとサファイアは、同時に口を開く。

「君と兄上には、何か繋がりがあるのかい?」
「どうしてあんたのバトルは、そんなにシリアに似てるんだ?」

 二つの質問を聞き、ジャックは苦笑した。

「あはは、君たち本当に仲がいいんだね。――そうだね、出血大サービスで教えてあげちゃおっかな〜どうしよっかな。うん」
「……はぐらかす気かい?」

 ルビーの目が鋭くなったので、まあまあと手のひらを前に出しながら、ジャックは言う。

「じゃあ教えてあげるよ。シリアとはいわゆる師匠と弟子ってやつだね」
「へえ、そうなのか……やっぱりジャックもシリアに憧れたのか?」
「えへへ、そんなところかな―」
「……」

 ジャックの答えは、意外にまともだった。ルビーは少し眉を顰めたが、サファイアにしてみればなんということもない。ジャックが弟子ということだろうと解釈する。

「……最後に一つ、君はどうしてあんな――誰も見たことがないようなポケモンを持っているんだい?」
「それは、教えてあーげない」

 今度こそはぐらかすジャック。ルビーはため息をついた。

「やれやれ、質問したつもりが逆に疑問が増えただけみたいだよ。これ以上聞いても意味はなさそうだ」
「ふふ、期待に沿えなくてごめんね?でも僕にもいろいろあるからさ」
「いいよ、お互いシリアに学んだ者同士ってことがわかっただけ嬉しいさ」

 弾んだ声でサファイアが言う。自分以外にもシリアに憧れた人がいて、その人と楽しいバトルが出来たのなら、サファイアには言うことがなかった。

「それじゃ僕はもう行くね。二人はデートの続きを楽しんでよ」
「なっ……!」
「……!」
「あ、そうだー!二人とも、キンセツシティのジムリーダーには気をつけてねー!!」
「え?あ、ああ。わかった!じゃあなー!!」

 あっけらかんとそ他人にう言われ、顔を赤くする二人。それを見て満足そうに頷いた後、ジャックは走りながら去っていく。後にはサファイアとルビーの二人が残された。

「さ
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