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幽雅に舞え!
白熱!エンタメバトルショー
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ッタを倒さなければ、火傷でダウンしてしまいますよ」
「お、冷静さを取り繕ったね。関心関心。だけど心配ご無用!レジスチル、眠る!」
「なっ……!」

 レジスチルが指示された通りに眠る。それによってレジスチルの体力が回復し――さらに、火傷の状態異常をも消し去った。瞳すらない鋼の姿が眠って微動だにしない様は、不吉な像を見ているような不気味さを感じさせる。

(ダメだ、隙がない……能力変化、回復技、そして高い自力……一体どこに弱点があるんだ)

 眠っている間は当然相手はは動けない。今がチャンスなのだが、どうすべきかをサファイアは見失っていた。状態異常も必殺技も通用しない。そんな相手にどう戦えばいいのか、答えが見いだせない。

 考えている間に時間が経ち、レジスチルが目覚めてその両手を上げた。

「ふふん、さすがにお手上げかな?僕も君の影分身相手には参ってるけど、どんなに分身に紛れても攻撃し続ければいつかは攻撃が当たるよね。レジスチルには眠るがある限り、無限に攻撃が出来るんだから」
「……」

 今のサファイアとジュペッタに、レジスチルが眠っている間に倒しきるだけの技はない。影分身で向こうの攻撃を躱すことは出来るが、能力の上がった向こうの攻撃は一発当たっただけでも致命傷だ。

(だけど、何かがおかしい。何か違和感がある、それはなんなんだ?)

「さあ、これ以上お客さんを魅せることは出来るかな?レジスチル、メタルクロー!」
「ジュペッタ、影分身!」

 レジスチルの腕が伸び、ジュペッタを引き裂こうとするのを分身で躱す。観客たちは今はハラハラしながら見ているようだが、いつまでもこの光景が続けば飽きられるだろう。そして自分たちも負ける。

 感じた違和感。この状況の打破するにはどうすればいいか。考えて、考えて考えて――

(……そうか!)

 答えを出す。だがそれは上手くいく保証はない、一種の賭け。

「……なあジャック。あんたさっき、無限に攻撃が出来る。そう言ったよな」
「うん、言ったよ?」

 にやり、とサファイアが笑う。それに合わせてジュペッタも笑った。主が策を思いついたのを感じ取ったから。


「悪いがその言葉――斬らせてもらう!!ジュペッタ、恨みだ!」
「!」
「−−−−!」


 ジュペッタがレジスチルの攻撃に対して呪を込める。その効果は――


「恨みは相手の使える技の回数を下げる……そう、あんたの攻撃するチャンスは無限のようで無限じゃない。いくら強力なポケモンだろうと、いくら能力を上げようと――使える技の回数という限界があったのさ!後はそっちの攻撃を全てジュペッタが躱しきれば俺たちの勝ちだ!」


 わあっ、と観客た
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