白熱!エンタメバトルショー
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「もう一度影分身!」
鈍色のエネルギー弾が放たれる前に、ジュペッタの体は無数に分身している。狙いをつけられず、レジスチルの技は再び空を切る。
「ここからだ!ジュペッタ、影法師!!」
「−−−−」
影分身によって増えたジュペッタの体が巨大化し、無数の幻影と化してレジスチルを取り囲む。並のポケモンを恐怖を齎すサファイアたちの必殺技だが。
「面白い攻撃だね、でもそんなんじゃレジスチルは怖がらないよ!」
レジスチルの文字通りの鉄面皮には、いかなる変化も見受けられない。通常であれば、まったく無意味な結果となるが、ここはコンテストだ。影分身とナイトヘッドの合わせ技に観客がわずかにいいぞ、頑張れと声をあげる。
「さっそく魅せてくれるね、面白いよ」
「まだです、さらにジュペッタ、虚栄巨影!!」
まだサファイアたちの必殺技は終わっていない。ナイトヘッドにより巨大化した影を利用した、とてつもなく大きなシャドークローがレジスチルの体に襲い掛かる。それはレジスチルの鋼の体に当たり、引き裂いたかに思えた。
「どうだ!これが俺たちの全力だぜ!」
「すごい攻撃……必殺技に必殺技を重ねるなんてね」
ジュペッタの体が元に戻り、レジスチルの姿が見えるようになる。観客、そしてサファイアもレジスチルの倒れた姿を予想したが――そこにいたのは、まるで無傷のレジスチルの姿だった。
「そんな……あの攻撃が効いてない!?」
「君があのナイトヘッド……影法師だったかな。それを使ってる間に僕はレジスチルに鉄壁を使わせたんだよ。その効果でレジスチルの防御力はさらにアップ!君の攻撃を防いだってわけさ」
「また能力をアップさせる技か……ならこれだ!ジュペッタ、嫌な音!」
「?−?−?!!」
ジュペッタのチャックの中からケラケラケタケタと、恐ろしくも愛らしい音がコンテスト会場に響く。耳を塞ぐ人もいれば、音楽の様に聞き惚れる人もいた。人を選ぶためコンテストではあまり使いたくない部類の技だ。
「防御力を下げようっていう魂胆かな、だけどそれも僕のレジスチルには通用しないんだよね。なぜならレジスチルの特性は『クリアボディ』!相手の能力を下げる技の効果を無効にするよ」
「そんな……それじゃあ、そっちは能力を上げたい放題で、こっちの能力を下げる技は受け付けないってことか!」
「そういうこと、さあレジスチル。今度は『のろい』だ!」
レジスチルの体の周りに黒い点字が浮かんでいる。サファイアや観客には意味が分からないが、それは呪詛。その呪詛はレジスチルの速度を下げる代わりに、攻撃力と防御力をあげる。
「……だけど、そんなにゆっくりしてる余裕はないんじゃないですか?早く私のジュペ
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