白熱!エンタメバトルショー
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んじゃなかったの?」
「……」
なぜジャックがそれを知っているのかはわからない。ただ一つ言えるのは、彼の言う通りだということ。
「さあ僕を、お客さん達を楽しませてよ。お兄さんなら、それが出来るよね?」
ジャックは再びにっこりとほほ笑みかけた。さっきまでは恐怖を与えてきたそれに――サファイアは、笑って応える。全ての客席に聞こえるような大声で。
「レディース、エーンド、ジェントルメーン!!」
突然の大声に、観客たちの視線が一斉にサファイアに集まる。それを受け止めるように両手を広げ、サファイアはこう宣言する。
「これより皆さまには、私の相棒、ジュペッタによる楽しいバトルをご覧いただきます!この一幕を、どうかお見逃しのないように!
ではまずは私の守りの大楯ヤミラミに引き続き――メガシンカ、いってみましょう!さあ皆さんもご一緒に!」
渡されたキーストーンに反応してジュペッタの体が光り輝く。体のチャックが開いていき、その中から鋼をも切り裂く紫色の爪が現れる。
「現れ出でよ、全てを引き裂く戦慄のヒトガタ――メガジュペッタ!!」
「−−−−−−!!」
ケタケタケタケタ。恐ろしくも愛嬌のある叫びがステージに響き渡る。シリアと同じ口上でメガシンカをさせる。二度目のメガシンカがサファイアの体力を消耗させたが、サファイアは笑みを崩さなかった。それはレジスチルへの恐怖を打ち消し、再び観客たちに歓声を巻き起こした。
「さあ行くぞ、ジャック!俺たちの力、見せてやるぜ!」
「いいよ……すごくいい。それでこそ、僕の見込んだトレーナーだよ。
さあ……どこからでもかかっておいで!」
メガシンカを遂げたジュペッタと、レジスチルがぶつかり合う――
「レジスチル、原始の力!」
「影分身で躱せ、ジュペッタ!」
出現した岩の影を縫うように移動して、ジュペッタが避ける。メガシンカを果たしたジュペッタの特性は――
「いたずらごころ。変化技を使うときの早さが上がる特性だね。これは当てるのは難しそうだ」
「そこまで知ってて……だけど加減はしません。ジュペッタ、鬼火だ!」
特性の力で弾丸のように飛ぶ鬼火がレジスチルに命中する。これでレジスチルは火傷を負った。
(レジスチルの攻撃力、防御力ははっきり言って脅威だ。ここは影分身でしのぎながら火傷のダメージで体力を削る!)
戦略を建て、直線状に撃たれるチャージビームを躱す。原始の力やチャージビームは攻撃しながら自らの能力を上げる技だが、当たらなければその効力を発揮しない。
「さあ、僕とお客さんに魅せてよ、君のバトルを!レジスチル、ラスターカノン!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ