暁 〜小説投稿サイト〜
幽雅に舞え!
白熱!エンタメバトルショー
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んじゃなかったの?」
「……」

 なぜジャックがそれを知っているのかはわからない。ただ一つ言えるのは、彼の言う通りだということ。


「さあ僕を、お客さん達を楽しませてよ。お兄さんなら、それが出来るよね?」

 
 ジャックは再びにっこりとほほ笑みかけた。さっきまでは恐怖を与えてきたそれに――サファイアは、笑って応える。全ての客席に聞こえるような大声で。


「レディース、エーンド、ジェントルメーン!!」


 突然の大声に、観客たちの視線が一斉にサファイアに集まる。それを受け止めるように両手を広げ、サファイアはこう宣言する。

「これより皆さまには、私の相棒、ジュペッタによる楽しいバトルをご覧いただきます!この一幕を、どうかお見逃しのないように!

ではまずは私の守りの大楯ヤミラミに引き続き――メガシンカ、いってみましょう!さあ皆さんもご一緒に!」

 渡されたキーストーンに反応してジュペッタの体が光り輝く。体のチャックが開いていき、その中から鋼をも切り裂く紫色の爪が現れる。


「現れ出でよ、全てを引き裂く戦慄のヒトガタ――メガジュペッタ!!」
「−−−−−−!!」

 
 ケタケタケタケタ。恐ろしくも愛嬌のある叫びがステージに響き渡る。シリアと同じ口上でメガシンカをさせる。二度目のメガシンカがサファイアの体力を消耗させたが、サファイアは笑みを崩さなかった。それはレジスチルへの恐怖を打ち消し、再び観客たちに歓声を巻き起こした。

「さあ行くぞ、ジャック!俺たちの力、見せてやるぜ!」
「いいよ……すごくいい。それでこそ、僕の見込んだトレーナーだよ。

さあ……どこからでもかかっておいで!」

 メガシンカを遂げたジュペッタと、レジスチルがぶつかり合う――


「レジスチル、原始の力!」
「影分身で躱せ、ジュペッタ!」

 出現した岩の影を縫うように移動して、ジュペッタが避ける。メガシンカを果たしたジュペッタの特性は――

「いたずらごころ。変化技を使うときの早さが上がる特性だね。これは当てるのは難しそうだ」
「そこまで知ってて……だけど加減はしません。ジュペッタ、鬼火だ!」

 特性の力で弾丸のように飛ぶ鬼火がレジスチルに命中する。これでレジスチルは火傷を負った。

(レジスチルの攻撃力、防御力ははっきり言って脅威だ。ここは影分身でしのぎながら火傷のダメージで体力を削る!)

 戦略を建て、直線状に撃たれるチャージビームを躱す。原始の力やチャージビームは攻撃しながら自らの能力を上げる技だが、当たらなければその効力を発揮しない。

「さあ、僕とお客さんに魅せてよ、君のバトルを!レジスチル、ラスターカノン!」

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