白熱!エンタメバトルショー
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に叩きつけた。ヤミラミがぐるぐると目を回して倒れる。戦闘不能だ。
「……確かに油断した。戻れヤミラミ」
「ポワルン、お疲れ」
「戻すのか?」
「大分消耗してるしね。頑張ってくれたからもういいよ」
そう言ってポワルンをボールに戻すジャックには、余裕がある。それに先ほどの自分が不利な状態になってからの逆転劇。
(まるで、シリアみたいだ)
使うポケモンは違えど、サファイアには彼のバトルにシリアの面影が見えた。そんな感慨に囚われるサファイアに、ジャックはニコニコと話しかける。
「どうしたのお兄さん?次のポケモンを出してよ」
ジャックはすでにカクレオンを出している。観客席からも早く出せ、待たせるなという声が飛んでいた。
「……ああ。いくぞ、フワンテ」
「じゃあさっそく。カクレオン、影打ち!」
「しっぺ返しだ!」
カクレオンが舌を出して、そこから影による先制技を放つのを敢えて受ける。そしてそっくり返すように、フワンテも影を放射する。カクレオンの体がのけぞり、舌を巻いた。
「しっぺ返しは相手よりも遅く行動した時、威力が二倍になる!」
「先制技を読んでの判断ってことか……やるね」
「その通りさ。フワンテ、風起こし!」
「カクレオン!」
ジャックがカクレオンに目くばせする。すると、カクレオンの姿が空間に溶けるように隠れた。舞う風は空を切り、その姿を見失う。
「カクレオンの能力か……フワンテ、気合溜めだ!」
「さあ皆さん、僕のカクレオンはどこにいったでしょう?」
フワンテに気合を溜めさせながら、サファイアは周囲に目を配らせる。観客もカクレオンの姿を探している。たっぷりと間をおいて、ジャックはフワンテを指さす。
「それでは、正解発表!正解は――そこだぁ!カクレオン、だまし討ち!」
「フワンテ、後ろに締め付ける!」
フワンテの真後ろにカクレオンの姿が現れる。だが、サファイアはカクレオンの出現位置を読んでいた。恐らく現れるとすれば相手の死角だろうと。そこに締め付けるを命じ、フワンテの紐がカクレオンの体を締め付け――――なかった。それは空を切る。本体は、フワンテの目の前にいた。その舌が、フワンテを逆に締め付けにかかる。
「悪くない読みだね、だけど外れだよ。僕はあの時カクレオンに姿を隠すと同時に影分身を使うように命じていたのさ」
「……まさか」
「そう!君のフワンテの真後ろに現れたのは分身!本体はゆっくりと目の前まで移動していたってわけ」
「……なるほどな」
「しかもそれだけじゃないよ。僕のカクレオンは特性『変色』を持ってる。この特性は自分の受けた攻撃技を同じタイプになることが出来る!しっぺ返しは悪タイプの
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