Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌10 ぼくらは・いまのなかで! 2
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事に認めてくれたのだった。
♪♪♪
私の問いを聞いた直後に、心配そうに声をかけようとしたお姉ちゃんは――もう何も言ってこなかった。
ううん、それどころか満面の笑みを浮かべて――
「雪穂、亜里沙ちゃん、涼風ちゃん……ファイトだよ! ……うん、ファイトだよ!」
そんな、いつもの口癖で私達を励ましてくれた。と言うか、何で2回言ったの? 大事だから? まぁ、良いんだけどね?
たぶん、お姉ちゃんが何も言わなかったのは――
それが、私達の望んだことだって理解してくれたから。自分が何かを言える訳がない! そう言うことなんだろう。
以前、お姉ちゃん達がローカルアイドルを始めようとしていた時――最初に話を聞いた時点で私は良い顔をしなかった。
だけど話を全て聞き終えた時に――ローカルアイドルの活動がお姉ちゃん達の望んだこと。
自分達で決めたことだって理解出来たから、私に何も言える訳がないと伝えた。そして応援することにしたのだった。
今のお姉ちゃんは、あの時の私――そんな感じでいてくれているんだと思っていた。
自分達で考えて、考えて、考え抜いて、納得した答え――まぁ、今回は私の独断の考えなんだけどね?
それでも亜里沙と涼風は賛同してくれた――いや、否定されていないんだし大丈夫だよね?
だから私達3人の納得した答えと言っても良いのだろう。
そんな私達の納得した答えを、お姉ちゃん達が何かを言う権利はない――だって私達のステージにはお姉ちゃん達は立たないのだから!
ううん、私達のステージとは私達のアイドル活動を指している言葉――だから立たないのではなくて立てないのだった。
そのステージで何かを得られるのは私達だけなんだから。
例え、それが辛いことでも苦しいでも――その先にある楽しみや喜びは、辛いことや苦しいことを越えないと得られないのだから。
あくまでも、お姉ちゃん達はステージの袖で見守っていることしか出来ないのだ。
だから全力で応援をしている――お姉ちゃんの口癖と満面の笑顔に、私達の進む道を見守ってくれているんだと思えたのだった。
♪♪♪
私の心意は不器用なのかも知れない。もっと器用に立ち回れば上手くいくのかも知れない。
だけど本気なんだもん――ぶつかり合うのは私の真っ直ぐな想いがみんなを結んだ証拠。
それでも見たいんだもん、大きな夢は――今、目の前の亜里沙と涼風と一緒にあるんだ。始まったばかりなんだ!
わかっている。
このライブはきっと楽しいだけじゃない――私達のこれからを試されるだろう。
わかっている。
だって、その辛さや苦しさもミライへ繋がるんだから。
明るいミライを目指して走ってい
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