Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌10 ぼくらは・いまのなかで! 1
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た、無言で目の前に出された彼女の手のひらの前に、仰け反りながら言葉を失っていた。
お姉ちゃんの言葉が止まったのを確認すると、海未さんは瞳を開いてジッとコッチを見ながら言葉の持つ意味の重さを感じさせる――そんな声色で私に訊ねるのだった。
そんな海未さんと同じような表情で私を見つめるお姉ちゃん達。
きっと海未さんも――ううん、たぶん全員が理解していたんだと思う。そう、私の言葉の心意を。
歓迎会直後のライブ――その時間は校庭で部活の勧誘が行われる時間だ。説明会で話を聞いて、興味がある部活の先輩から、詳しい話を聞いたり簡単な体験などが出来る時間。
そこで部活の活動内容などを知って興味を持てた、入りたいと思った部への入部届を後日提出する――部活を決める上での大事な時間なのだった。
いくら私でも、そんな時間にライブを開始しても人が集まらないことくらい知っている。
そして、お姉ちゃん達とのライブに間隔を空けること。
それはすなわち――
お姉ちゃん達目当てでライブに来るお客さんを望めないと言うこと。
確かに、一緒にライブをすれば私達のことを沢山のお客さんが見てくれるだろう。
でもそれは私達を見に来たのではない。あくまでも、お姉ちゃん達を見に来たついでなのだと思う。
もちろん応援はしてくれるだろう。キッカケにしてくれる人もいるかも知れない。
だけど私はそれで満足をしたくなかったのだった。
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