Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌10 ぼくらは・いまのなかで! 1
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イブは決まった訳だ。
久しぶりのお姉ちゃん達のライブ――たぶん私達はお手伝いが忙しいだろうけどね? 舞台袖で見れると良いな?
そんなことを考えていた私の耳に――
「それで、雪穂達はどうかな?」
「……何が?」
突然、お姉ちゃんがそんなことを訊ねてきたのだった。
いや、話の流れ的に私達のライブって話なんだってわかるよ? 今、考えれば!
だけど、あの時は全然そんなことを考えている訳ないじゃん!
確かに? 去年のお姉ちゃん達は歓迎会の後にライブをやったよ?
でも、それは廃校を阻止する為の一環だった訳だし――そうしなければダメだったからなんだもん。
だけど私と亜里沙と涼風――今年の新入部員には、そんな大義名分は存在しない。
まして、お姉ちゃん達がライブをするのだ。
想像するだけでも、講堂を埋め尽くす――色とりどりの光の星が脳裏に映し出されるほどの、満員を約束されているお姉ちゃん達のライブ。
そんなステージに私達が一緒に上がるなんて、ねぇ?
まだまだ、そんな自信も度胸も持ち合わせてはいないから!
だから、まさか私達もライブをするなんて思っていなかったんだよ。隣に座る亜里沙と涼風も、私と同じような表情でお姉ちゃん達を見ていた。
きっと、私と同じで――ライブをするなんて思っていないのだと感じていたのだった。
「ライブに決まっているじゃん!」
まぁ、そうなんだけどね? お姉ちゃんが笑いながら答えていた。
私達3人は無言で顔を見合わせる。もちろん、私達3人だってライブはやりたいんだけどね?
でも、さっき書いたように自信も度胸もないから――同じような困惑の表情を突き合わせていたのだった。
そんな3人を見ながら――
「あのね? ……確かに、初めてのライブって緊張するだろうし……怖いかも知れないよね? でも……3人にもあのステージに立って欲しいって思うんだ……だって、スクールアイドルを目指しているんでしょ? それなら……スポットライトの下で、お客さんの笑顔の前で歌う喜びを早く味わって欲しいんだよね?」
「凛も、そう思うニャー!」
「……私も花陽の意見に賛成ね? 確かに怖いかも知れないけれど、終わった後には良い経験になるんだから。どの道いつかは通る道なら、早い方が良いでしょ?」
「凛も、そう思うニャー!」
「……。……貴方達のライブの成功を祈って、凛はライブ終了まで大好きなラーメンを断つそうよ?」
「凛も、そう思……わないニャーーーーーー! ちょっと、真姫ちゃん何を言っているニャ!」
「――それはコッチの台詞よっ!
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