マブラヴ
1483話
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子」
「ええ、助けましたね。このお礼はまた今度期待しています」
笑みを浮かべて告げる恭子に、小さく肩を竦める。
実際崔が嫌いという訳ではない。
ただ、こう……グイグイと攻めてこられると、少しやりにくいんだよな。
ああいうタイプは誰か他の奴に迫っているのを見ている分には楽しいんだが。
……そうだな、例えばブリッジス辺りなら崔を相手にすれば結構面白い事になりそうな気がする。
ブリッジスも、日本人の篁じゃなくて崔なら偏見の目はないだろうし。……ないよな?
まさか日本人だけじゃなくて、台湾人にも色々と思うところがあったりしないといいんだが。
その辺を考えると、少し……そう、少しだけ微妙な気分になる。
「さて、じゃあアクセルさん。アルゴス小隊の方に行きましょうか。今から、少し面白いものを見ることが出来る筈ですよ?」
「……面白いもの?」
心の底から面白そうだという笑みを崩さない恭子の様子を見ると、何だか嫌な予感がするんだが。
「ほら、行きましょう。アクセルさんにとっても、多分少しは面白いと思って貰える筈ですから」
笑みを浮かべた恭子が、俺を引っ張って基地の中を進んでいく。
こうしてみると、本当に五摂家の1つ、崇宰家の当主だとは思えないよな。
いや、違うか。多分……本当に多分だけど、こうする事によって日頃のストレスを発散してるんだろう。
……純粋に楽しんでいるだけという可能性も決して否定は出来ないが。
「うん? どうかしました?」
「いや、何でもない。それより面白いものって何なんだ?」
「アクセルさんなら、きっと喜んで貰えるものだと思いますよ」
そう告げ、俺の手をギュッと握った恭子は基地の中を進むのだった。
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