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活動日誌9 わんだー・ぞーん! 3
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色々と準備があるんだって。
 だからロッカーに置いていても、ずっと飾れない――ううん、単純に焦っていて思考が回らなかっただけなのかも知れない。なんてね。

 でも、それ以上に――
 ことりさんは涼風がいたから、今飾ることにしたんだと思う。
 アイドル研究部。それは涼風も含めた9人からなる部なのだから。
 涼風だけが知らないと言うことはあってはならない――そんなことを考えていたんだと思う。
 だからキチンと打ち明けるつもりではいたんじゃないかな。
 そして、飾る前にその場に居合わせたから涼風に了承を得たんだと思う。
 たぶん、ことりさんなら――賛同を得なかったら色紙を飾るのをやめていたのかも知れない。
 まぁ、涼風がそんなことを言うとは思えない――
 ずっと気にはなっていたとは思うし。だけど聞いて良いものか悩んでいたのだろう。
 ことりさんから教えてもらい、納得してスッキリした――と言うより、凄く嬉しそうな表情で食い入るように色紙を眺めている涼風。
 きっと私と亜里沙と同じ気持ちなんだと思っっていた。
 私達も目標として、みんなを笑顔にさせられるアイドルになれるように頑張っていきたいって。涼風の横顔を眺めながら、そんなことを考えていたのだった。
 
 その後、私達が歓談をしていると順々にお姉ちゃん達が部室にやって来たのだった。
 お姉ちゃん達は部室に入ってくると、真っ先に色紙の変化に気づいていた。
 その光景を見ながら、お姉ちゃん達はいつも部室に入ってくると1番に色紙を見ているんだってことに気づく。
 それが、お姉ちゃん達の言う目標なのだろう――
 色紙を最初に見ることによって、自分自身のアイドルとしての心構えを再確認しているのかも?
 そんな風に思えたのだった。
 この点は私達にはなかった部分なので、私達もこれからは1番に色紙を見て気持ちを引き締めたいと思った。
 その日の帰りに亜里沙と涼風にそんな話をしたら、2人も色紙は見ていなかったみたいで少しホッとしたんだけどね?
 ほら? 私だけだったら、どうしようって思ったから――まぁ、涼風に関しては今日知ったんだから当たり前なのかも知れないんだけど。何となく安心できたのだった。
 
 とは言え、お姉ちゃん達は特にフレームと歌詞に関して言及することはなく――無言でことりさんに微笑みを浮かべるだけだった。
 ことりさんも微笑みを返すだけ。
 そんな温かな空気に包まれながら、アルパカの世話をしているのだろう――まだ部室に来ていない花陽さんが来るのを待っていたのだった。

♪♪♪
 
 私達が今こうして、アイドル研究部にいられるのはお姉ちゃん達のおかげだ。
 でも前にも書いたけど、3人が入部したのは必然じゃなくて偶然なのだ。
 私と亜里沙と涼風の3人が揃
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