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活動日誌9 わんだー・ぞーん! 2
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持ち帰るのかなって、私と亜里沙は思っていたのに自分の鞄を開けて――色紙をしまわずに、代わりにとある物を取り出したのだった。
 それは、見開きの形状で2枚の色紙が入る色紙フレームだった。

「……ごめんね? また、押さえてもらっても良いかな?」
「は、はい……押さえました」
「? ありがとう……あっ、コレ持っていてもらえる?」
「わかりました!」
「ありがとう……じゃあ、渡して?」
「はい……」
「ありがとう……うんしょ」

 ことりさんはそのフレームの片方に色紙を入れると、再び私に椅子を押さえてもらうようにお願いしてきた。
 さすがに同じことをするのは進歩がないから、今度は背もたれを立ったままで押さえると――さっきの光景が脳内をよぎり、少し恥ずかしくなって横を向いて答える。
 ことりさんは、最初と違う押さえ方をしながら変な態度で押さえている私に疑問の表情を浮かべていたけど、気にせず隣の亜里沙にフレームを持っていてもらえるようにお願いした。
 亜里沙は元気良く返事をして受け取る。
 すると、ことりさんは上履きを脱いで椅子の上に立つと、色紙を渡すように指示をする。
 亜里沙が手渡すと、ことりさんは再び色紙を棚の上に乗せるのだった。
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