暁 〜小説投稿サイト〜
〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
明星作戦(オペレーション・ルシファー)後編
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
―――?!」要撃級の前足鋏の攻撃を受けて損傷した。
そして、その反対側の前足鋏が管制ユニットを直撃しそうになった刹那―――――要撃級の頭部が爆ぜて倒れた。
僚機が120mm砲を要撃級の頭に命中させたのだ。

「入江少尉!大丈夫?」僚機が損傷した不知火に近づく戦車級を掃射殲滅しながら心配を口にして近づいてきた。
「笹川少尉、ありがとう!でもスラスターが1基やられたかも知れない。あと燃料タンクも。」
「それじゃ戦闘は難しいわね。」
「笹川少尉の言うとおりだな。中隊各員は入江機を中心に10時方向へ紡錘陣形にて撤退を再開!」二人のやり取りを聞いていた中隊長が命じる。

「遠野中尉!この機は他の機のスピードに付いていけませんので、私をおいて撤退してください!」入江機はスラスターをやられた事で大幅に出力が低下したうえ、燃料漏れによりあと10分で動作限界が迫っていた。
入江本人はそれに気づいており、足手まといにはなりたくない一心で先に行くよう促したのだった。
「馬鹿者!そんなことは許さんぞ!!貴様も一緒に帰るんだ!」他の隊員も皆同じようなことを口にして入江を説得しようとしている。

そうこうしているうちにBETAはどんどん殺到してくる。
だが、一瞬圧力が和らぐのを感じた遠野が不振に思い見回してみると、ちょっと離れた一角で国連軍の不知火が数機、BETAへ牽制攻撃を始めた。
「よし、今のうちだ!国連のやつらが引き付けているうちに脱出するぞ!」
「「「「「了解!」」」」」

ハイヴ周辺―とある国連軍戦術機特殊部隊
「デリング02から08、09へ、早く下がれ!撤退命令が出ているんだ!!急げ!間に合わんぞ!!」
「ですがまだあそこの彼らは抜けきっていません!誰かが掩護しないと彼らも撤退出来ません!!」
「馬鹿者!貴様も死ぬぞッ―――!」
「すみません、中尉!死なせたくないんです!俺たちの街で・・・もうこれ以上死なせたくないんだ―――――――――――――!!」

1機の国連軍仕様UNブルーの不知火が、退避命令が出ているにも関わらずその場に留まり、叫びを上げながら周囲のBETAへ手当り次第に36mm突撃砲をバラ撒いていた。

そしてその背中を守るように同じく国連軍仕様の不知火がもう1機、正面のBETAを攻撃していた。
広域通信には米軍による新兵器投入の警告と退避勧告、鳴りっぱなしの警報、そしてHQからの後退命令が出ている。

中隊長である中尉は、それでも踏みとどまっている部下の2機に近づき、引きずってでも連れて帰ろうとしたが、斃しても斃しても群がってくるBETAを前になかなか近づく事が出来なかった。
もう・・・・時間がない・・・・・・。
そして上空に2本の黒い軌跡が現れて、地上からの光線級によるレーザー攻撃を弾きながらハイヴ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ