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幽雅に舞え!
激昂のエメラルド
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んな雑魚技が……何!?」

 フワンテの風起こしがワカシャモに突っ込んでいく。それはさっきとはまるで威力が違っていた。小さな竜巻のようになって、ワカシャモの体をきりきり舞いに吹き飛ばす。ワカシャモは思いっきり目を回し、地面に倒れた。戦闘不能だ。

「怪しい風はただの攻撃技じゃない。確率は低いけど、発動した時フワンテの全能力をアップさせる!俺はそれで風起こしの威力をあげたのさ!」
「つまんねえ御託並べてんじゃねえぞ……戻れ、ワカシャモ」

 エメラルドは次に何を出すかを考える。相手は飛行タイプ持ち、しかも能力が大幅にアップしている。草タイプのジュプトルは出したくない。

「だったら、こいつしかねえよな……出てこい、ラグラージ!」
「やっぱりラグラージで来たか……」
「もちろんそれだけじゃあねえぜ?ラグラージ、メガシンカの力で大海を巻き上げ大地を抉れ!ビッグウェーブを巻き起こせ!」

 ラグラージの体が青く澄んだ光に包まれ、その光の衣を解き放つ。より大きくたくましくなったメガラグラージの登場だ。

(あいつの波乗りは小さくなるじゃ躱せない……なら、先手必勝だ!)
「フワンテ、風起こし!」

 小さな竜巻がラグラージの体に命中する。だがラグラージはその巨躯を浮かさず、地面から山のように動かなかった。メガシンカによって防御力も増大しているのだ

「てめえの考えごときわかってんだよ、ラグラージ、岩雪崩だ!」
「まずいっ!」

 あえてフワンテの攻撃した直後を狙ってラグラージが空中から岩雪崩を降らせる。メガシンカした最終進化系の力はすさまじく、雪崩に飲み込まれたフワンテは戦闘不能になった。

「威力はさすがだな……戻れ、フワンテ」

 今度はサファイアが出すポケモンを決める番だ。サファイアの考えではヤミラミかジュペッタの二択。そして、あの攻撃力に対抗するには――

「出てこい、ヤミラミ。そしてメガシンカだ!その輝く鉱石で、俺の仲間を守れ!メガヤミラミ!」

 ヤミラミの体が紫色の光に包まれ、メガシンカを遂げる。胸の宝石を大楯にした。サファイアの手持ちの中で最も守りに優れたポケモンだ。

「だがその盾は無敵じゃあねえぜ!ラグラージ、地震だ!」

 地響きを起こし、大地を隆起させて下からメガヤミラミを襲う。大きく硬い宝石も、下からの攻撃を防ぐことは出来ない。動きの鈍いヤミラミでは、避けられないかと思われたが――サファイアはそれを読んでいた。

「ヤミラミ、だまし討ちだ!」

 メガヤミラミにその大楯を敢えて、捨てさせる。盾を捨てて本来の速度に戻ったヤミラミが、その爪でラグラージの皮膚を裂いた。

「ちっ……だが盾のないヤミラミなんて敵じゃねえ!ラグラー
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