サイレントにらめっこ
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ら目を離しますと、その分はロスタイムとして加算されます。勝敗が決した後、ロスタイムで音を立てると強制敗戦になります』
例として魔水晶ビジョンに図が映し出される。プレイヤーAが3秒目を離すと、そのプレイヤーは3秒のロスタイムを受けることになる。そこから対戦相手のプレイヤーBが10秒目を離すと、プレイヤーAの3秒のロスタイムがなくなり、プレイヤーBに差し引き7秒のロスタイムが渡される。
「最初のにらめっこで勝ってもロスタイムで笑ったらダメってこと?」
『はい。その通りです』
ソフィアが疑問点を確認すると司会者はそれを肯定する。目を離さなければ先に音を立てていたって判定されるってことかな?それは注意しなければいけないな。
『サブの皆さんにはプレイヤーのアシスタントをしてもらいます。準備室には様々な小道具がありますので、それを使用して敵プレイヤーを笑わせることもできます』
「できます?」
笑わせてもらいますじゃなくて笑わせることもできる、という言い回しに首をかしげる。それには隣にいたシェリアが答えてくれた。
「何もしないのも手段ってことじゃない?リオンを笑わせようとしてレオンが笑っちゃったら意味ないし」
「「なるほど」」
彼女の説明に納得する俺とウェンディ。簡単に言うと、敵プレイヤーに触れずに音を立たせればいいってことだな?分かりやすくてありがたい。
『サブも音を立ててはいけないのか?』
『いいえ。マイクが拾うのはプレイヤーの音のみです。サブの皆さんは音を立てても何もないのでご安心ください』
カグラさんの声だと思われる問いに司会者が答える。リオンさんが精神的に乱れることを言って揺さぶるのもできるな。
『その他、皆さんから質問はありますか?』
『ない』
『ないよ」
各チームを代表するようにリオンさんとレオンが返事する。今までのゲームに比べれば単純明快だし、別段困ることもないな。
『それでは!!第四戦《サイレントにらめっこ》を開始します!!
笑っちゃダメよあっぷっぷ』
お決まりの台詞とともに開始された二人の男の戦い。一体どんなゲームになるのか、俺には不安しかないんだけど・・・大丈夫かな?
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