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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
サイレントにらめっこ
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るから、逃げるなよ」
「「「「ブフゥ!!」」」」

慎重に選ぼうと思っていた矢先にレオンの突然のプレイヤー出場宣言。彼が何を考えているのか一切わからない俺たちは驚きのあまり吹き出してしまった。

「フッ、いいだろ。受けてやる」

それを聞いたリオンさんはニヤリと笑みを浮かべてその挑戦を受ける。だがこれにはもちろん俺たちは大慌てだ。

「ちょっとレオン!!」
「何バカなこと言ってるの!?」

幼馴染みの肩を掴む少女とその少女に引っ張られていた頬を赤くしているセクハラっ娘が詰め寄る。

「まだゲームも決まってないんだよ?」
「いくらなんでもそれはダメだよ」

恐ろしい形相で掴みかかる少女たちの後ろから冷静に少年へと声をかける。四人から迫られているレオンはビビっているのかと思ったが、一切気にした様子など見受けられないほどに飄々としていた。

「いいんだよ、これぐらいの賭けに出ないと」
「賭け?」

彼の言葉に首をかしげる。一体何が賭けだというのだろうか?

「細かいゲームはリオンくんに有利だけど、体を動かすものなら俺の方が有利なはず。先にプレイヤーを決めてしまえば、ゲームがどれだけ不利でも出てこないわけにはいかないからね」

どっちに得意なゲームになるかの賭けをレオンは狙っていたらしく、不敵な笑みを浮かべる。

「でも、それならレオンじゃなくてもよかったんじゃ・・・」

不安そうな表情でなぜか俺とレオンの顔を交互に見る赤紫髪の少女。なんだ?彼女は何がいいたいんだ?俺が最後じゃ不安だというのか?

「シリルじゃリオンくんにもカグラさんにもケンカ吹っ掛けられないだろ?」
「それは言えてるね」

レオンのもっともな意見にソフィアが賛同する。レオンはリオンさんと従兄だからそれなりにタメ口でもいいけど、俺はそういうのはあまりできない。年上の人にさっきの彼のようなことなんか絶対に言えないんだよなぁ。

「それに・・・」

レオンが言った理由に納得しかけていた四人だったが、まだ他にも理由があったようなのでそちらに耳を傾ける。

「シリルの勝負強さなら、最終戦は十分任せられるよ」
「!!」

無表情のまま親指を立ててこちらに向けてくる金髪の少年。一度拳を交えたことがあるからこそ与えてくれた信頼に、最初は戸惑ったが、すぐにやる気へと変わりうなずいて返す。

「でもレオンが負けたらそこで終わっちゃうよ?」
「大丈夫」

レオンの話を聞いても不安さがなくならないシェリアがそう言うと、レオンはこちらに向けていた視線を彼女の方に移す。

「例えゲームが造形魔法勝負だとしても、必ず勝ってやる」

胸に手を当て、いつになく真剣な表情を見せる氷の神。キリッとした顔に女性陣はというと・・・

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