カイナシティ上陸!対策と読み合い
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サファイアたちに言ってしまったのは驕り。それは隙となり、彼らに付け入るスキを生む。鬼火が命中したシザリガーの体がチーゴの実によって回復――しない。
「な……!?」
「……俺が鬼火に合わせて祟り目を打つと思ったんだろ?今まではそうしてきたからな」
サファイアとジュペッタが笑う。シザリガーに近づいたジュペッタは祟り目による闇のエネルギーの放出ではなく――相手が鬼火への対策をしていると踏んでシザリガーに『はたき落とす』を使っていた。チーゴのみが叩き落とされ地面につぶれ、その効果を発揮できなくなる。ポセイの対策を、サファイアの読みが勝ったのだ。
「な……鬼火読みチーゴの実読みはたきおとすですって……やってくれるじゃないこの子……」
「さあ、これであんたのシザリガーの攻撃力はダウンした!まだやるか?」
「……当然よ!シザリガー、噛み砕く!」
「ジュペッタ、シャドークロー!」
シザリガーのハサミとジュペッタの闇の爪がぶつかり合う。レベルの差も相性の差もあったが、攻撃力を下げられていることが功を奏し、互角にぶつかり合った。さらに。
「キュウコン、炎の渦」
ルビーのサポートが入り、シザリガーを炎の渦が包み込んでさらに火傷のダメージを加速させる。
「よし、このままいけば……」
「させないわ。サメハダ―、ロケット頭突き発射よ!」
海中から思いっきり速度をあげ、十字の弾丸と化したサメハダ―がキュウコンに突っ込んでくる。炎の渦を放っているキュウコンには避ける暇がない。思い切り吹き飛ばされ砂浜を転がり、美しい毛並が砂と海水の混じった泥で汚れた。起き上がろうとするが、彼女の体は倒れてしまう。
「キュウコン!ゆっくり休んで……」
「ふふん、そう簡単にはやられないわよ?」
「許さない……いくよ、クチート」
自分のポケモンを倒されたことに珍しく少しだが怒りを見せるルビー。とはいえサファイアのように冷静さを失うことなく。メガストーンを光らせる。クチートの角が二つになり、ツインテールの少女のような姿になった。
「そんなポケモンを捕まえてたのね……ならワタシも奥の手を出すしかないわ!」
彼が知っているのはムロタウンに着くまでの情報なのでクチートに関するデータはポセイの中にはない。彼のサングラスにつけたメガストーンとサメハダ―のサメハダナイトが深い海のように青黒く光り輝く。
「行くわよサメハダ―!その荒々しくも美しき海の力身にまとい、全ての敵を噛み砕きなさい!」
光に包まれ、現れたのはより十字の傷が深くなり、一回り躰も大きくなった姿。もはや砂浜の上であることすらお構いなしにアクアジェットで駆け回る。そして隙をつくつもりなのだろう。クチートでは追いつ
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