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幽雅に舞え!
カイナシティ上陸!対策と読み合い
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を吹いた。自分たちを狙うだけでなくこの砂浜の人達皆に迷惑をかける行為を平然と行う彼にサファイアの怒りが強くなる。

「お前っ……!」
「――――」

 モンスターボールの中からジュペッタがサファイアに声をかける。それは自分の相棒からの、落ち着いてというサイン。

「……わかった。ここは頼むぜ、ジュペッタ!」
「ボク達もやるよ、キュウコン」
「コォン!」

 ジュペッタとキュウコン。二人の相棒といえるポケモンを見て、ポセイは笑う。

「あらん、ほんとに噂通りタイプ相性を気にせずにくるのねえ……私自慢の水・悪ポケモンにゴーストと炎タイプで挑んでくるなんて。大けがしても知らないわよ?」
「心配いらないさ。俺たちは……」
「君には、負けないよ」
「へえ、それじゃあ……本気でいっちゃうわよ!シザリガー、クラブハンマー!」

 シザリガーがハサミを閉じて、巨大な槌のごとく振るう。だがそれはルビーやサファイアにしてみれば単調な一撃。

「「影分身!」」

 二匹がクラブハンマーを振り下ろす影さえ利用して自分の分身を作り出す。だがポセイとシザリガーもそれを読んでいたかのように冷静に対処する。

「もう一度バブル光線よ!」

 二つのハサミが開き、がむしゃらにそれを振り回しながら無数の泡を放つ。それは広範囲に広がり、ジュペッタ達の分身をかき消した。

「ふふ、影分身からのトリッキーな戦術が得意なのはリサーチ済みよん。それは封じさせてもらうわ」
「こいつ……俺たちの戦術を知ってる?」
「そりゃそうよ〜。あのヘイガニとドククラゲは私の物なんだから。あんたたちの戦術はお見通しよん」
「そういうことか……だったらルビー、鬼火を頼む。ジュペッタはあれ頼んだ!」
「了解したよ。キュウコン、鬼火」
「コォン!」

 キュウコンがやはりその尾から9つの揺らめく鬼火を放つ。不規則に揺れる鬼火を防ぎきるのは難しくバブル光線で打ち消そうとするも、一つの鬼火がシザリガーに当たる。

(ふふーん。鬼火で状態異常にして祟り目で一気に攻撃力を上げるタクティクス……技を言わなければばれないと思ったかしら?だけどその程度は読み読みよ。なぜなら私のシザリガーには火傷を無効にするチーゴの実を持たせてある……祟り目を決めに来たところを、噛み砕くで迎え撃ってあげるわ!)

 ポセイは二人の戦術を事前にミッツ達から聞き出し、また船の上で一度襲うことで観察して戦術を練っていた。水タイプ使いである彼が的確に水・悪のポケモンを連れてきたのもそのためだ。彼らのポケモンが進化していたのは誤算だったが、大勢に影響はない。まだこちらのレベルの方が上だという確信がある。

 だが、戦術を知っていることを
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