カイナシティ上陸!対策と読み合い
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ビーの気持ちが楽になってくれればいいんだけど)
サファイアがこの祝勝会をやろうと言い出したのはそれが理由だ。とりあえずルビーの表情を見て安堵していると、担々麺をすすりつつエメラルドが話しかけてきた。
「そういやお前よ。カイナシティでポケモンコンテストに出るつもりはあんのか?知ってると思うがカイナシティはジムはねえ、その気がないなら軽く市場を冷やかしてさっさとキンセツシティに向かいたいんだけどよ」
「ポケモンコンテストか……」
サファイアの目指すのは人を惹き付けるポケモンバトルだ。そういう意味ではコンテストに通ずるものがある。シリアもテレビで何度か出ていたことがあることもあって、興味のないジャンルではなかった。
「……もしついた時丁度始まるタイミングなら参加するかもしれないけど、そうじゃなかったらやめておくよ。待たせるのも悪いしな」
「うし、じゃあカイナシティにも特別用はなし……と」
「随分早く進みたがるんだね。何かわけでもあるのかい?」
ルビーが聞くと、エメラルドの箸を持つ手がぴたりと止まった。彼にしては難しい顔をした後。顔をそむけて言う。
「……別に何でもいいだろ。ジムバッジ集めなんてさっさと終わらせてシリアをブッ飛ばしてやりてーだけさ」
「ふうん……ま、頑張ってくれたまえ」
「はっ、言われるまでもねえっつーの」
再び麺をすすり始めるエメラルド。彼は彼で何かわけがあるのだろうか。だが本人に話す気がなさそうな以上、ただの好奇心で聞くことは憚られた。
「ここのパフェ、なかなか美味しいね。サファイア君も少し食べないかい?」
「えっ、いいのか?」
思わず聞き返すとルビーはおもむろにチョコアイスを乗せたスプーンをサファイアに差し出してきた。当然のように自分がさっきまで使っていたのと同じスプーンである。
「なっ……恥ずかしいだろ、やめてくれよ」
「いいじゃないか。大体最初に一緒に食事を取ったとき、自分の使っていた箸ごとボクによこしたのは君だよ?」
言われてみればその通りだがじゃあはいいただきますといえるほどサファイアは大人でもなくまた幼くもなかった。
「……そうだけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい」
「やれやれ、じゃあまたの機会にしておこうかな」
「お前な……」
「だから俺様の目の前でいちゃついてんじゃねえ!飯がまずくなる!」
「別にそんなんじゃ……」
「無きにしも非ずだね」
エメラルドの突っ込みもさらりと流しつつサファイアをからかうルビー。そんなこんなで、主にルビーが楽しい祝勝会は終わりを告げた。
そのあと3人は船に乗り込み、カイナシティへ向かう――その道中にはムロタウンへ向
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