EPISODE03勇者U
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
凱とセシリーの驚愕が同調する。だが、二人は似て異なる意味で驚いていた。
剣の正体を、自分の世界の常識で知っていた凱だが、それをルーク自身が鍛錬した事で驚き――
セシリーは業物と製作者の両面で驚いていた。
「私達は7番街のはずれで鍛冶屋と営む工房「リーザ」といいます。またウチに来てくださいね。ガイさん!」
「ああ、また会おうぜ。リサ」
踵を返すリサとルークを見送り、二人はしばしの間立ち尽くしていた。
「少し前かな、二人に会った事があってさ……ってセシリー?」
当のセシリーは相槌も打たず、凱の言葉に反応を示さない。それどころかたった一つの望みを願っていた。
固唾を飲み、それはセシリーの全感情を一つに絞り込んでいた。
――欲しい――
――あの剣が欲しい!――
next
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ