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フリージングFINALアンリミテッド
UNLIMITED01――帰還者――
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幼すぎたといえる。
2012年の第一回異次元体襲撃「ファースト・ノヴァクラッシュ」、これが人類と異次元体の、数十年に及ぶ長きにわたる初戦であった。

「気づけば、私も年を取ったものだな」

感慨深くアオイ博士はつぶやいた。それを聞いてスナが溜息をつく。
だが、アオイ博士の心中を考えれば無理もない。今は対異次元体専任顧問のこの男の存在がなければ、人類は防衛手段を講じないまま滅びの道を待つしかなかったのだから。
異次元体防衛組織の設立。地球圏を守る正式名称は・Certiorari・High・End・Valiant・Attacker・Legitimate・Inevitable・Earth・Rink――それぞれのイニシャルを組み込んで「騎士―シュバリエ」となる。

「心労の割にはまだ10代若く見えますよ、博士。何か秘訣とかあるんですか?」

「フッ。モテる男だけが知る術とでも言っておこうか?」

「ハイハイ」

誇らしげに自慢するアオイ博士。半ばあきれ顔でカラ返事するスナ。この食えない台詞をはけるだけ、目の前のジジイはあと100年生きるだろうと確信する。
他愛のないやりとりは続かず、オペレーターの報告によって終わりを告げることとなる。

<WARNING!!WARNING!!>

「管制!報告を!」

緊急通報を前にして、スナの指示が飛ぶ!艦内に危機感が走る!

「周囲一帯の次元数値に異常!!こ、これは!?」

「何だ!?」

「次元振動です!10カウント後に次元振動!!」

「次元振動!?まさか……ノヴァか!?」

「博士!指示を!」

「総員!第一種警戒態勢!パンドラモード起動後、宇宙兵装(ストラトステクスチャー)にて所定の位置で待機!」

「「「「了解!!」」」」

訪れる展開が早ければ、アオイ博士の指示も的確で迅速だった。それに呼応するかのように、全クルーの返事も力強かった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ――

「何が……何が出てくるんだ?」

アオイ博士の頬に冷たい汗が伝う。あらゆる超常経験を積んできた彼が見せる珍しい反応だ。そしてそのあと、さらなる展開が皆の度胆をぬくことになる。

「あ……あれは!」

「まさか!」

見間違えるはずがない。深緑のGの文字。特徴的にならぶエンブレム。それが一艦のみ。

「スリー……ジー……艦隊か?」

まるで自らの目を疑うようにアオイ博士が言った。無理もない。この反応を示したのは彼だけではないのだから。

<……ちら……ガ……>

ノイズ交じりの音声電波が飛び込んでくる。周波数を合わせようと女性オペレーターが軸合わせをする。その作業には動揺が見られる。タイピングミス等に相手側の周波数と一致するには少々時間を要した。

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