初動編
MTM:初動編 第5話「我団(チーム)」Bパート
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た。
「俺だ。どうした?」
「天桐先輩。突然の電話申し訳ありません」
「いや、別にいいよ。で、要件はなんだ?」
「実は、来て欲しい所があるんです」
「来て欲しいとこ?」
突然、お願いにいろいろと疑問に思う所もあるが、取り敢えず聞くことにしてみた天桐。
「どこだ?」
「中央公園の東口です」
「あぁ、別にいいが。なぜだ?」
「すいません。取り敢えず来て下さい。お願いします」
早間は理由は言わずにそのまま来て欲しいとお願いするため、天桐は渋々
「わかった。すぐ行く」
ピッ
と切って早め向かうおうと急いで職員室に行って鍵を返しに行った。
(早間のやつ、どうしたんだいきなり。)
そのまま学校から徒歩10分程の距離にある中央公園に早歩きで来た。
この公園は広い敷地にいくつ物の遊具があり、近所の子供どころかこの町の子供の多くがよく遊びに来る。天桐も高校に来てからはよく皆と来たりしていた。
中央公園の東口に着くと、夕方5時頃でもあるため、何十人かの子供やその保護者、お年寄りが公園内に居たのが見えた。
それと一緒に東口の側で、バイクに寄りかかって立っている男が居た。
「加埜」
天桐は加埜に近づいて行った。
「よう、お前も呼ばれたのか早間に」
加埜も天桐の存在に気付いて手を振った。
「お前もかって、お前も早間に?」
「あぁ」
天桐はバイクの隣に立った。
「そうか。理由は分かるか?」
「さぁあね。聞いても教えてくれなかった」
そう答えると、天桐は回りを見渡し
「アイツはまだ来てないのか」
早間が見当たらないことを確認する。
「俺は来て5分になるがまだだな」
そう言って加埜は自分の携帯を取り出し、画面を見た。画面には今日の日付で5月21日と表示されている。それを見た加埜
「ついに明日か」
と天桐に口に出す。
「あぁ、明日だ」
天桐もそう言う。
「どうする?このまま揃わなかったら」
加埜は、もしもの場合の考えを聞いた。
「その時は、アルベルトに謝って・・・今のメンツだけで頑張って行くさ」
天桐はそう答えた。
「そうか。それしかないか」
加埜は、その回答に納得するしかなかった。
「それにしても呼びつけといて遅いな早間のやつ。電話してみるか」
と天桐は携帯を取り出しコールしようとした時だ。
「士良」
と聞き覚えのある声で天桐を呼んだ。
「!」
天桐はその声の方を見て驚いた。
「・・・竜二、賢太」
そこに居たのは、もうバイトと塾に行ったはず矢元と城ノ崎の二人だった。
驚いた天桐は、
「どうしたんだよ?なぜ、ここに。てかもう5時半過ぎだぞ。バイトは、塾はどうしたんだよ?」
と聞いた。すると、
「あぁ、今日は休んじまった」「僕はサボって来た」
と二人は笑顔で答えた
「は?休
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