Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌8 ゆめのとびら! 1
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になる私。
そんな2人の表情を眺めて不思議そうに眺めていたお姉ちゃんだったけど、特に追及しないでくれていた。
私は、お姉ちゃんの返答を聞いてから、慌てて洗面所へ向かうのだった。
うん。本当に水を飲む前に言われて良かった。だって、うがいの前に水を飲んじゃっていたら――お姉ちゃんに怒られちゃっているからね?
「……それじゃあ、ソコに座って?」
「う、うん……」
私はうがいと手洗いを終えて、自分の部屋で着替えを済ませてリビングに戻ってきた。そして、お姉ちゃんに促されるままにお姉ちゃんの前に座ったのだった。
すると――
「はい、コレ……」
「……何?」
お姉ちゃんは、私に4つの包みを差し出したのだった。
驚いた私にお姉ちゃんは微笑みを浮かべて――
「コレは、お祖母様から……コレが、両親から……そして、私から……」
「……あとウチからやね?」
「――えっ!?」
順に包みを押し出しながら説明を始める。そして、お姉ちゃんが3つの包みを私の前に差し出した直後――お姉ちゃんの隣に座っている希さんの手が包みを押し出した。
私は思わず驚きの声をあげる。
そんな私を見て笑いながら――
「入学おめでとう、亜里沙……遅くなってしまったけど、入学祝いよ?」
「おめでとう、亜里沙ちゃん」
お姉ちゃん達が言葉を紡いだのだった。どうやら、私の入学祝いだったらしい。
とは言え、お姉ちゃんと両親の分は一昨日の時点で用意されていたらしいけど――お祖母様の分が今日届いたから、それに合わせたんだって。
まぁ、3つの贈り物に関しては納得がいくんだけど? 身内だしね?
だけど希さんが用意していたのには驚きを隠せなかった。
そんな表情で希さんを見つめていると――
「えりちの妹ならウチにとっても妹やから!」
満面の笑みを浮かべて、凄く嬉しい答えを伝えてくれていた。
私は2人に微笑んで――
「ありがとう」
それだけを伝える。
お姉ちゃんは私の言葉に微笑むと――
「ちゃんと、お祖母様と――お父さんとお母さんにもお礼を言うのよ?」
「はーい」
そんなことを優しく伝えるのだった。
♪♪♪
私は包みを開けながら、お姉ちゃんのことを眺めていた。
お姉ちゃんはノートPCで作業を再開している。その隣で希さんはカップに入れてきたコーヒーに砂糖とミルクを入れて、お姉ちゃんと私――
私が着替えに行っている間に温め直して私の分も用意して持ってきていたみたい。
そして自分の分を各自の前に差し出した。
まぁ、ココは私達の家で希さんはお客様のはずなんだけど?
ごく
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