011話
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。最後の捕縛用と言った所だ」
確かに普通の鎖よりある程度強い強度で強制的な絶にされても腕力に自信があるものならそれを引き千切るだろう、この時点では相手にある程度のダメージを与えてそこを捕獲する搦手という選択種を取るしかない。だが自分は知っている、それを解決する方法を。
「クラピカ、その鎖の強度を上げる方法があると言ったらどうする?」
「あるのかどんな方法なんだ?」
「直ぐに食いついたな……制約と誓約だ」
「制約と誓約…!」
制約を作りそれを遵守する。制約が厳しければ厳しいほど威力は爆発的に増強されている。
「俺の場合はまず能力の使用前に合掌をする事だ」
「なるほど、あれはそういう事だったのか……」
思い出すのは修行に入る前、念について説明を受けていた時に使用した戦闘食事の前の合掌。
「それとカロリーだ」
「カロリー?」
「俺が大喰らいなのはそれなのさ。俺は使用したオーラに応じてカロリーを消費するし何もしなくても一日で10万キロカロリーは消費する、それが俺の制約と誓約だ」
「そうだったのか…ただ単に食いしん坊だった訳じゃなかったんだな」
「唯の食いしん坊が自分の身体を10倍以上ある猛獣平らげると思うか、んでこんな感じで自分の覚悟で守れる範囲のルールを作るんだ」
言われてみて納得する。制約と誓約、それを如何するか……はクラピカの中では決まっていた。
「蜘蛛以外、旅団以外の奴には鎖を使わない」
「目標以外使用禁止か、少し弱いな」
「いやこれは前提条件さ。本当のルールは私の命をかける」
そう、言うと思っていた。クラピカほどの強い執念と覚悟ならばそのようなルールを敷くだろうと直感出来ていた。だが自分は
「駄目だ、認めない」
否定する。
「何故だシャネル!!何故否定する!!?そうしなければ旅団には勝てない!!」
「お前、俺がお前を支えるって言ったの忘れたか」
「一時とて忘れた事などない!!あの時の言葉は本当に嬉しかったのだからな!!だから私も覚悟を!!」
「俺の命、使えよ」
この時、クラピカは目を限界まで見開き呼吸を忘れた。何と言ったのか解らなかった、聞こえなかった。そう激しく思った。
「俺の命を使え。旅団以外のメンバーに攻撃すれば、俺が死ぬって制約なら鎖はアホみたいに硬くなる」
「………ッ!!な、何を馬鹿な事を言っているんだ!!?し、死ぬかもしれないんだぞ、私が旅団以外のメンバーに使ったら!!?」
「だからなんだよ。俺はお前を支えるって決めた、支えるって事はサポートするだけじゃねえ。一緒に戦ってやるって意味なんだよ」
確かに言ってくれた、自分も支えて欲しいと言った。確かに自分にとってシャネルは失いたく
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