011話
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…」
「……ふむ、少々味が変わっているか?」
シャネルが獲物を仕留めて帰って来てみるとそこにあったのは洞穴の天井に深く突き刺さった鎖にぶら下がりながら鎖を舐めているクラピカの姿、確かに鎖を使ってなら何でもやっていいとは言ったがこんな事をやっているとは完全に予想外。っというかクラピカのように外見が整っている美少年が鎖にぶら下がりながら鎖を舐めている図はどうにもシュールすぎて言葉が出てこない。
「……んっああおかえり」
「………これから毎日これを見ないといけないのか……俺の方も相当つれぇぞこれ…」
「?」
修行開始から約4か月が経過。
シャネルの下で修行に励むクラピカの手には既に鎖はなかった。長い期間鎖を触れ続けた事で鎖の夢を見るようになるという段階に達した為、鎖は取り上げられていた。
「どうだ、感覚は」
「……妙な感じだ。何も無いと解っている筈なのに手の中に鎖が見えていて感触がある」
「良い傾向だな、あとちょっとって所か」
間もなく幻覚ではなく本物の鎖を具現化出来るようになるだろう、約2か月ずっと行ってきたイメージの修行が芽生えている。後はその目を成長させるのみ。
「ならそろそろ考えとく必要があるな」
「具現化した鎖に付与する効果、か?」
「ああ、ただ具現化しただけなら既に存在しているものを買った方が早いからな。具現化系の使い手は何かしらの力を付与している」
例えを上げるとするならば剣を具現化したとする、だがそれだけでは意味はないし修行の意味もない。ならば燃える剣はどうだろうか、通常はあり得ないが出来ない事は無い事。具現化したものへの効果付与、これが具現化系の長所と言ってもいい。
「能力は決めている。それと先日発覚した特質系を組み合わせて使う」
「ほう?」
洞穴に少々大型の蜘蛛が入ってきた時だ。クラピカは激しく興奮し蜘蛛を瞬時に叩き潰した、がその時にクラピカの瞳がクルタ族特有の緋の目となっていた。その瞳となっていた時、クラピカが身体から出していたオーラが爆発的に増えていた。緋の目の時にだけに発現する能力、後天的な特質系があると判明したのだ。
それからクラピカは自分自身の意思で緋の目になれるように訓練し今ではそれをものにしている。その能力を物にするために鎖の具現化は遅くなったが些細な問題だった。クラピカの特質系能力はオーラ総量が増え、覚えた系統の能力を100%引き出すことが出来るという絶対時間 。
「って事はだ、緋の目になった時にだけ使う能力にするのか?」
「ああ。シャネルには話すが相手を絶にする、という能力を考えている」
「ッ!!おいおい相手を絶だと?キッツいなぁ……捕まったら終わりじゃねえか……」
「否そうでもない、鎖の強度自体の問題もある
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