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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
011話
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力に想像力、そして時間を要するからな」

オーラを別の物質に変化させる能力である具現化系の習得は最も困難だと言われている、具現化に至るまでの道のりは酷く長い。具現化するものは慎重に選ぶ必要がある。

「鎖、鎖が良い……」
「鎖か」
「ああ、具現化系と聞いた時真っ先に浮かんだんだ。それ以外は何とも……」
「ならそれを尊重しよう、念能力は直感やインスピレーション、フィーリングが大切だからな」

自分のこの能力を作った時も真っ先に浮かんだのがトリコの技であるフォークとナイフであった。結果としてそれを作った際にはかなりの威力を発揮していた、頭に一番最初に浮かんだりしっくり来るものは能力としたときにも大きな力を発揮する。

「具現化系の修行ってのはキツいぜ、覚悟しとけよ?」
「大丈夫さ。私にはシャネルがいて支えてくれる、私はシャネルを信じる、私を信じるシャネルをな」
「へっ、ならほらよ」

シャネルはバックの中で空間倉庫へと手を伸ばしそこから猛獣などを運ぶようにしようする鎖を取り出してそれをクラピカへと手渡した。ジャラジャラと金属が擦れる音と冷たい感触が手につく。

「まずはイメージ修行だ、今日から毎日(それ)弄って遊んでな」
「えっ……はっ毎日これをか!?」
「そうだ、鎖を使ってする事なら何でもして良い。但し鎖を使っている時は六式の修行は厳禁だ、六式の修行はちょっと休憩だ」

そう修行がキツいというのは長時間具現化しようとするものを触ったり見たりしてそのイメージを強く強く脳に焼き付けなければならないからである。ただただひたすらにそれを行われければならないっという意味できついのである。

「んじゃ俺はメシの調達をしてくる、しっかりやってるんだぞ。あと鎖は肌身離さず持ってろよ」
「……キツいとはそういう意味か」

若干気抜けしながらもやらなければいけない事にややぞっとしつつも鎖を弄るのであった。


「……」

洞穴の中でジャラジャラと響く鎖の金属同士が擦れる音、目の前でギチギチと蠢く鎖の感触と温度。唯ひたすらに触り続ける事2時間、ここまでずっと弄り続けてきたかこれ以外のやり方はあるのかと思い始める。触るだけで良いのだろうかと。

「……(スンスン)」

匂いを嗅いでみる。金属特融のややツゥンとした匂いが鼻を突くがこれも自分が具現化すると思うと嗅ぎ続けた、そして次にするべき事は……

「味も、見ておこうか」

舐める、鎖をなぞるように舐めてみる。噛んでみる、五感で出来る限り感じられるだけの事を鎖で体感してみる。鎖を腕に巻きそれだけ締め付けられ痛みを感じるか、鎖を天井に突き刺しそれにぶら下がってみたりと様々なことをしてみる。

「ふむ……他には……」

「ただいまー……どうだ感想は…
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